悩みの種は、会社勤めの夫。息子たちが一斉に泣き始めても、我関せず。
「俺、子ども苦手だし、潔癖症だから」といって、寝かしつけやおむつを替えたこともありません。もちろん家事も苦手だからといってすべて私に丸投げ。
結婚前の夫はとてもやさしく、気配りができる人だったのに、いつの間にかその面影は見えなくなってしまいました。
赤ちゃんの夜泣きに、激怒する夫
ある夜、深夜に双子が同時に大泣きし始めたときのことです。息子たちを交互に抱っこしながら慰めている私に対して、夫は怒鳴りつけるように「うるせぇなぁぁあ!! 俺は明日も仕事なんだよ!」と責め立てました。そして、何も手伝わずに耳栓をしてそのまま寝てしまったのです。
私は一人で泣く双子をあやしながら、その夜はほとんど眠れませんでした。
夫の呆れた提案
翌朝、夫が「俺さ、ゆっくり寝られないから実家に帰るわ」と突然宣言しました。どうやら義両親が旅行に行くらしく、その間ひとりで実家で過ごすつもりのようです。
わたしのことも、息子たちのことも一切考えていない自己中心的な行動に、私は唖然。「夜泣きがうるさいから実家に帰るって……それでも本当に父親なの!?」と強く言いましたが、彼は「俺がいたっていなくたって同じだろ。寝不足で体調を崩したらどうするんだ!」と言い残して出て行きました。
夫の言動を知った義母は
憤りを感じた私は、すぐに義母に電話をかけ、これまでの夫の言動を伝えました。話を聞いた義母は、「うそでしょ!? 赤ちゃんひとりだけでも大変なのに、双子のお世話を一切やってないなんて……私が性根を叩き直すわ!」と、旅行をキャンセルして夫をしっかりと教育し直すと約束してくれました。
そして、義母は夫をしっかりと叱り、家事と育児を一から教え込んでくれたのです。週末のたびに夫は義実家へ通い、義母の特訓を経て、夫はまるで別人のように変わりました。
夫の驚くべき変化
実際に家事や育児をするようになった夫は、私がどれだけ大変だったかを痛感した様子。これまでの言動を私に謝罪し、家事を積極的に行い、おむつ替えやお風呂も自ら進んでおこなうようになりました。
一時は離婚もよぎりましたが、夫が再びやさしさを取り戻したこと、そして何よりも義母が彼に再教育してくれたことに心から感謝しています。双子育児は毎日とても大変ですが、かわいくて幸せです。夫と頼れる義母と、幸せに暮らしていけたらと思っています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。