スポーツではなく通販番組に釘付け
時は、2012年のロンドンオリンピックに遡ります。当時、テニスの日本代表選手が注目されており、テニス経験のある私と夫もメダル獲得に期待していました。しかし、試合開始時刻は日本時間で深夜。私はテレビでの視聴を諦めましたが、夫は見る気満々でした。
このとき、私たちはまだ別々に住んでおり、翌朝夫に「試合、どうだった?」と連絡してみると……。なんと「テレビをつけたら通販番組でミキサーが紹介されていて買った。試合は眠くて見てない」とのこと! 私は思わず、失笑してしまいました。
その後、結婚してからも相変わらず夫は、テレビの影響を受けて買い物をしたがります。通販番組を見ては、シャワーヘッドや電動髭剃りなど、特別に今すぐ必要でないものも「生活の質をアップさせるために欲しい」と言う夫。まんまと通販番組の策略にハマってしまっています。
対策を考えた私
もちろん、生活の質がアップする物は私も欲しいと思います。けれど、夫の場合は「あれも欲しい」「これも欲しい」と目についたものすべてを買おうとしてしまうのです。
家計の問題もありますし、このままではまずい……そう思った私は、まず、通販番組を極力つけないように心がけました。もし、通販番組を見てしまい夫が欲しくなりそうな商品が出てきたら「まさかこれ欲しいって言わないよね?」と先手! このように言うと夫は「欲しくないし!」と意地を張るということを私は知っています。
一方で、食べ物に関しては家族で食べられるということもあり、極力寄り添うようにしています。好みの味かわからないまま大量買いしない、責任を持って料理は夫が担当するといったルールを決めるようにしました。
若いころは自分の気に食わないことがあると全否定してしまうこともあった私ですが、夫と生活するうちに、相手とお互いに意見を出し合いながら生きることの楽しさがわかるようになりました。必要でないものの衝動買いは止めてほしいですが、理解できる範囲であれば、テレビの影響も受けてもいいのかなと今は思っています。
著者:都 うめこ/30代女性・2017年生まれの男の子、2019年生まれの女の子を育てるママ。転勤族の夫に帯同しながら、ライターとして公園レポートや子育てのエピソードを執筆している。
イラスト:ほや助
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年9月)
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!