子ども3人のワンオペ育児中に双子の妊娠が判明!
夫と結婚して1年が過ぎたころ長女が生まれ、その2年後に長男、長男の誕生からさらに2年後には次男も生まれました。子どもが3人生まれてからも夫のマイペースな性格は変わりません。自分のやりたいことを自分のペースで進め、子どもには目もくれない夫。そんな夫の性格に半ばあきれ気味の私は、夫に反論することすら面倒に思うようになっていました。
子ども3人のワンオペ育児にも慣れ、次男が生まれてからもうすぐ3年というある日、妊娠検査薬で妊娠が判明。まさか4人目を妊娠するとは思っていませんでしたが、新たに宿った命に喜びを覚えました。夫には産婦人科で受診した後、妊娠が確定してから報告することに。
翌日、産婦人科を受診するとおなかに宿っていたのはなんと双子! 私は双子を妊娠していることをなかなか信じられず、産婦人科から自宅に帰る間の記憶があまりありません。無事に帰宅し、だんだんと現実を受け入れられるようになってきて頭の中を一度整理し、これからの生活やお金のことなどを考え始めました。
突然仕事を辞めた夫
翌日、夫に妊娠を報告することに。私が「今日は早めに帰って来てほしいんだ」と夫に言いました。すると、夫は不思議そうに「何で?」とひと言。私が「帰ってからゆっくり話すから」と答えると、夫は「わかった。早めに帰るよ」と言い、仕事に出かけました。双子とわかり、サポートしてもらいたいと思った私は、近所に住む義母にも一緒に話を聞いてもらおうと声をかけることに。
そして夕方になり、子どもや夫が帰宅し、義母も家を訪ねてきました。私が話し始めようとすると、突然「君の話の前に俺も話したいことがある」と言います。私の頭が混乱したのもつかの間、「今日仕事辞めてきた。母さんにも一緒に話せてよかった」とサラッと言う夫。夫があまりにあっけらかんと言うので、私の聞き間違いかと思い「えっ? 今、何て言った?」と聞き直しました。
「今の仕事辞めたんだ。俺、自分で起業しようと思う」と夫はなぜか自信たっぷり。驚きのあまり私が言葉を失っていると「あんたが起業なんてできるわけないでしょ!」と義母が一喝。しかし、夫は義母の言葉など気にもとめていないようで「大丈夫でしょ! ところで君の話って何?」と聞いてきました。
あまりに驚きすぎて頭が混乱していた私は、「妊娠してたの。しかも双子」と、気付けば冷静に答えていました。いつもなら勝手に仕事を辞めた夫の態度に怒りを覚えたと思います。しかしこのときは夫が仕事を辞めたという事実に対する衝撃が強すぎて、他は何も考えられませんでした。
夫の心を入れ替えさせた息子のひと言
私が双子を妊娠しているのがわかると、夫はみるみる青ざめて言葉を失っています。義母も「あなた今の仕事にはもう戻れないの?」と心配そうです。しかし夫は「起業するって辞めたんだからもう戻れないよ……。起業したらお金は手に入るし、心配いらないだろ……」とまだ現実味のない言葉を口に。この後、しばらく誰も言葉を発することができず、不穏な空気が流れました。
すると、もうすぐ3歳になる次男が「赤ちゃん生まれるの?」と目をキラキラさせて言います。そして「パパがいつも頑張ってお仕事してるもんね!」と夫に言いました。まだ私たちの話していた内容を正しく理解していなかったと思いますが、「赤ちゃん」「お仕事」という言葉を拾って、彼なりに大人の会話に入ってきたのでしょう。
この次男の言葉が夫の心には響いた様子。「休みの日もろくに遊んであげてもいないのに……。こんなパパでも頑張って働いているって思ってくれていたんだね」と夫が次男を抱き締めました。次男が「いつもいないのはお仕事頑張ってるからだもん」というと、夫はさらに強く次男を抱き締めたのです。
これまで休日になると自分の時間を大切にしたいと、私と子どもたちを家に残し、自分の趣味を優先していた夫。しかし、無計画で起業したいと言っていた夫は起業せず、現実的に子ども5人を育てられる仕事を探し始めたのです。そして無事に就職し、休日には子どもたちを連れて公園に行くまでに。
私と義母は出産準備に追われ、あっという間に時間は過ぎ、無事に双子の男の子が誕生しました。
まとめ
双子も生まれ、物理的にも私ひとりで子どものお世話をできなくなってしまい、自然と夫が子どもと接する時間が増えていったように思います。子どもが5人になり一人ひとりに関われる時間は減ったかもしれませんが、子ども3人のワンオペ育児をしていたときと比べれば、育児に対する私の負担は随分減りました。
息子のひと言がきっかけで、夫がこんなにも育児や家事に協力してくれるようになるなんてうれしい誤算です。今では家族7人楽しい日々を送っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:木本 春美/40代女性・主婦。のんびり屋な娘1人とわんぱくな息子4人の育児に追われる毎日。お菓子を夜中にこっそり食べるのが私の一番の楽しみ。
マンガ/さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)
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