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陣痛が来て産院へ電話「まだ来なくていい!適当に電話しないで」え…?他の助産師さんがビシッとひと言

息子を出産したときのお話です。陣痛が来た次の日の朝に産院に電話しましたが、「まだまだ生まれない」と診察を断られてしまいます。陣痛間隔が狭くなったので、翌日再び電話をすると、まさかの冷たい言葉が返ってきて……!?

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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まだ産院に行ったらダメなの…?

初めての出産。もちろん陣痛も初めての経験。事前に参加した母親学級では、陣痛の間隔や病院に連絡するタイミングを学んでいましたが、口頭で教わってもピンときていませんでした。そんな中、出産予定日の数日前、夜中から鈍い痛みが……。前駆陣痛なのか陣痛なのかわからないまま、時間をはかりながら一夜を過ごすことになりました。

 

次の日の朝も相変わらず痛み、10分間隔に。陣痛だ! と思い病院に連絡すると、電話に出た助産師さんに「声がまだ元気だからきっとそれは前駆陣痛ね。もう少し様子を見てごらん。お散歩するなり体動かすと陣痛が進むからね。運動しておいで〜」と診察をあっさり断られてしまいます。たしかにまだ耐えられる痛み。それならと母を誘って歩き回ることに。

 

病院に診察を断られてから丸1日がたったころ、痛みは引くことなく、5分間隔になりました。「これなら病院に行ってもいいはず」と思ってもう一度病院に電話してみると、昨日と同じ助産師さんが出て、「昨日も連絡くれた方よね? 本当に5分間隔なの? 声がまだまだ元気じゃないの。適当に連絡してこないでくれる?」と冷たくあしらわれてしまったのです……。痛みと闘いながらどうすればいいのかわからなくなっていたところ、他の助産師さんが電話を変わってくれ「5分間隔なのよね? 一度おいで。先生に診察してもらおうね」と言ってくれました。

 

すぐに産院に向かい診察してもらいましたが、なんとそのときにはもう子宮口は8cm! 赤ちゃんはしっかり降りてきていて、慌てて分娩台に上がったのでした。奥では最初に電話に出てくれた助産師さんが「妊婦さんが診てと言っているのに、あなたの感覚で勝手に断らないで! 病院に来るのが間に合わなかったらどうするつもりよ」と怒られているところが目に入りました。注意をされた助産師さんは「すみません……」とうつむいていました。あのまま言われるがままに自宅で耐え続けていたら、自宅出産になっていたかもとヒヤッとしましたが、無事に元気なわが子に会えてひと安心でした。

 

電話を変わってくれた別の助産師さんにはとても感謝しています。あのときそのまま電話を切らないでよかったと心底思いました。今後なにか不安に感じたときは、遠慮せずに納得できるまで聞いたほうがよいと感じた出来事です。

 

◇ ◇ ◇

 

お子さんが無事に生まれてよかったです。
最初に電話対応してくれた助産師さんの態度は確かに人を傷つけてしまうものですし、不安にもなってしまいますよね。しかし、電話口のママの声や息づかいを注意深く聴きながら、受診したほうがよいか、もう少し家で様子を見たほうがよいかを判断することもあり、「声が元気そうだから」という理由で受診を待ってもらうこともあります。初産婦さんはお産まで時間がかかるのが一般的で、早々に入院するより、家のほうがリラックスできるためです。中には表情や声の状態があまり変わらない方もいらっしゃいますが、お産の経過を見る上で、声や表情、息づかいの変化はとても重要な観察ポイントなのです。

 

もちろんそれだけで判断するのではなく、初産か経産か、今から準備して産院に着くまでにどれだけ時間がかかるか、妊娠週数、前回の診察の状況、「おなかが張ったらすぐ来てね」など、普段から医師に言われていることはないかなども確認し、判断します。

 

とはいえ、診察に行っても返されてしまったり、電話口で様子を見てと言われたりしてしまうと、どうしても不安になってしまいますよね。今回の助産師さんは、「もう少し」とはどれくらいなのか、どんな状態になったら受診するべきなのか具体的に説明していれば、ママさんも不安にならずに済んだかもしれませんね。

 

 

著者:水沢ありか/30代・主婦。鉄道が好きな9歳の息子を育てるアラサーママ。休日は親子で電車を眺めに出かけて楽しんでいる。

 

作画:Pappayappa

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年9月)

 

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