ある日、夫は幼稚園のお迎えの際、自転車にモモナちゃんの足を巻き込んでけがを負わせました。病院へ連れて行きもせず、入院するモモナちゃんを置いてご飯を作りに戻ってこいと指示した夫に愛想をつかしたカスミさんは、家を出ました。
自分に非がないと思っている夫は、上司に相談。「モラハラ」という言葉を耳にし、モラハラ当事者の会に参加すると、自分がカスミさんにしていたことと同じような体験談の数々を聞き、モラハラ改善プログラムへ参加することにしました。
カスミさんが帰ってきたときを見越して、初めて家事を自分でやってみますが、何一つうまくいきません。ひとりで育児をしながら家事を完璧にこなしていたカスミさんの苦労を知った夫がとった行動とは……?
復縁を迫る夫からのロミオメール
「ごめんカスミ」
夫は、カスミさんへ謝罪と今でも家族を愛しているというメッセージを送りました。一瞬揺らぐ、カスミさんの気持ち。しかし、「人はそう簡単には変われない」そんな心の声に諭されます。
一方、夫はモラハラ改善プログラムに参加するなかで、カスミさんへ送ったメッセージが典型的な「ロミオメール」だと知り、「思い当たりすぎる……」と愕然とするのでした……。
カスミさんが自分のもとを離れた原因からは目を背け、自分に都合のいい状況へと導くために送られたロミオメール……。
「家事ができなかったから帰ってきてくれ」と言っているうちは、口だけで何も変わっていないことが明らかです。
夫は、カスミさんがいない状況でも最低限、自分の身の回りのことができるようになったうえで話し合いを申し出る必要があるでしょう。
内閣府の「DV相談ナビ#8008」に電話をかけると最寄りの配偶者暴力相談支援センターにつながります。相手から執拗に連絡がくる、身の危険を感じるといった場合には、ひとりで悩まず地域や警察の相談窓口に連絡してくださいね。
しろみさんのマンガは、このほかにもブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。