余命宣告を受けた夫「妹と養子縁組をして遺産を渡す！離婚だ！」ニヤつく義妹→真実を知った2人が青ざめたワケ…

 

ある日、真っ青な顔をして帰宅した夫。どうやら会社の健康診断で引っかかったようです。悪く考えた夫は、軽いパニック状態。とりあえず、翌日大きな病院に一緒に行くことにしました。

 

ただでさえ病院が苦手な夫。検査結果を聞く段階では、緊張がマックスになり、大パニックを起こし始めました。医師の「1年」という言葉を耳にした夫は、自分の寿命の長さを悟ったようです。ひどく取り乱して、医師の言うことをまったく聞き入れずに騒ぎ、病院を飛び出してしまったのです。仕方がないので、その後は私1人で説明を聞くことに。自宅へ戻ると、義妹の姿が……。

 

夫は、真剣な顔をして私に話があると切り出したのです。その内容とは、なんと！ 自分が溺愛する妹を養子にし、すべて相続させると言うのです。そのため、私には離婚してほしいと離婚届を突きつけてきたのです。夫は目に涙を浮かべて妹のことを抱きしめ、妹はこれからの夫の世話は自分がすると誓うのでした。

私は義妹に、後悔しないかを確認しました。後から「やめた！」なんて言われても困るので……。彼女の決心をきちんと確認した後、私は離婚届にサインをし家を出ました。

 

数週間たったころ、慌てふためいた義妹から連絡が入りました。山のように請求書が届き、驚いている義妹。じつは夫には多額の借金があり、その負の遺産を自分が引き継ぐことになることを知らなかったのです。ちょうど夫もそばにいるとのことなので、私はじつは夫が寿命だと思っていた「1年」は、治療に要する時間だと伝えました。

 

寿命が近いと思った夫は、すでに会社を辞めてしまっていたようでパニックに。無職の2人が、これからどうしていくのか……。義両親は夫たちがしたことに対してひどく怒っており、縁を切るつもりのようで親を頼ることもできないのでした。

夫から離婚届を突きつけられた後、私は義両親へ事情を説明していました。夫が借金を隠して結婚し、借金返済を私に手伝ってもらっていたこと、義妹が私を年中いびり、夫とぐるになって私を理不尽な離婚へ追い込んだことなど、すべて話したのです。義両親は、2人にはほとほと愛想が尽きたと言っていました。

 

頼る人のいない2人は、赤の他人の私に借金の返済だけでも手伝ってほしいと懇願してきました。私は彼らに慰謝料を支払ってもらうことはあっても、これ以上お金を渡す理由はありません。現に、私は弁護士を通じて、まもなく彼らに慰謝料を請求します。さっさと病気を治して、働いてもらわなくてはなりませんね！

 

いろいろとありましたが、私は穏やかな生活を取り戻し、今は幸せな毎日を過ごしています。夫たちのように親を困らせるような子どもにはなりたくないので、これからは親孝行に努めたいと思います。

 

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遺産相続をすれば得をすると喜んでいた妹でしたが、マイナスになるケースも。遺産をアテにし、兄の余命宣告を喜ぶなんて信じられません。2人には一生懸命働きながら、お金のありがたみ・命の大切さをしっかりと感じて生きていってほしいものです。