2週間にわたる看病疲れで発熱…
子どもたちと夫の看病に追われる生活が2週間ほど続き、さすがに私の疲れもピークに。私が倒れたら子どもたちのごはんはどうするのかなど、不安な気持ちと“やるしかない”精神で疲れた体を奮い立たせ、なんとかその日その日を生きていました。
みんなが元気になり、やっと通常運転ができると思った矢先、私は頭痛と体のだるさを感じ、熱を測ると37.8度ありました。
今までの恩をあだで返す夫
この2週間、いろいろ頑張ってきたし……と思い、夫に「ごめん、熱があるんだけど……今日くらいはゆっくり寝てもいいよね。子どもたちをお願いね」と伝えた私。
しかし、夫から「え? 俺、今日美容院の予約入れてるんだけど」とまさかの言葉が返ってきました。
今まで夫のことを看病してきたのに、いざ私が体調不良になったら、看病どころか子どもの世話もせずに自分の予定を優先させるんだな……とがっかりしてしまいました。
子どもたちを放置して美容院へ
夫に、「じゃあ、子どもたちはどうするの?」と聞くと、「適当に動画を見せておけば大丈夫でしょ」との返答。
私は食い下がり、「いや、動画を見せてもじっとしてくれないし無理だよ。別の日に変更はできないの? 絶対に今日行かなきゃダメ?」と尋ねましたが、「たかが1時間くらい出かけるのになんでこんな言われなきゃいけないの?」と言い放ち、夫は私が寝ていた寝室からリビングに移動して、テレビで動画を流すと家から出ていきました。
子どもたちが動画に集中できるのはほんのわずかな時間。残された私は休むことは許されず、子どもたちのお世話をせざるを得ない状況になってしまったのでした。
1時間ほどで美容院から帰ってきた夫でしたが、子どもたちは大丈夫だった? 熱は大丈夫?などの言葉はなく、開口一番「昼ごはんどうすんの?」の言葉。話し合いを試みましたが、あまり理解されず、自分の体調が悪くなったときの育児が何よりもつらいと感じた出来事でした。
この一件から、家族の体調管理や、手洗い・うがい・消毒・換気などの予防策を以前より徹底するようになりました。
著者:野中 まゆ/30代女性。2022年生まれの男女双子の母。13年保育士として勤務。出産を機に退職し、現在は保育士経験や自身の子育て体験をもとに、在宅で執筆業務をおこなっている。
イラスト:ななぎ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)