激安バイキングにママ友の姿が!?
1人2000円という破格の値段設定で、一体どんなバイキングなのかと思っていたら、和洋中すべてが揃っていてデザートも品数が豊富。どれもとてもおいしくて、これは予約がなかなか取れないのも納得です。大満足でレジで伝票を差し出すとママ友の姿が!
ママ友は「満足してくれた!?」と言いながら私からクレジットカードを受け取りました。すると「あれ……」とつぶやきます。カードの決済がうまくできないみたいで、システムエラーと表示されているとのことで、時間がかかるかもしれないから近くにある椅子にかけて待つように促されました。
30万!?身に覚えのない請求が…
しばらくすると「ごめんなさい! 私の手違いがあったみたいで……。お待たせしました!」そう言って頭を下げるママ友。私はカードを受け取って帰宅しました。
それから1カ月後。 カードの請求書が届くと、30万というとんでもない引き落とし額を見つけてしまいました。もちろん30万の買い物をした覚えなんて無いし、お店は有名な高級ブランド店の名前ですが、私はそこで一度も買い物をしたことはありません。
これってカード詐欺……? 私はすぐ夫に相談しました。実は夫は警察官。最近、自分の手からカードが離れた会計がないかを聞かれました。私が思い当たるのは、先日行ったバイキングだけ……。
ママ友を疑いたくない気持ちはあるものの、そこしか考えられません。それを聞いた夫は、すぐに調べてくれると約束してくれました。
数日後。残念ながら私のカードを不正利用したのは、ママ友で間違いないと夫から連絡がありました。警察が調べて証拠を掴んでいるなら、間違いないのでしょう……。その後、店長とママ友、私、夫の4人で話す場が設けられることに。真実を知るため、店長には夫が警察官であることは、ママ友には伏せてもらうことにしました。
ママ友に残ったものとは…
話し合いの場で、私は単刀直入にカードの不正利用についてママ友に尋ねました。すると、「そんなことを言うなんて酷い! 」と逆に責められてしまったのです。開き直ったような態度にイラッときてしまった私は、証拠はすでにおさえていることと、被害届を提出するつもりであることを伝えました。
すると、ママ友の顔色は明らかに変わっていったのです。そのタイミングで、夫が警察官であることも教えてあげました。「警察」という言葉にビビったのか、ママ友は急に言い訳を始めました。
「き、気の迷いだったのよ!そ、そんなつもりなかったんだけど……出来心で……」
夫が詳しい話は警察署で聞くと言うと、ママ友は号泣。私も胸が痛くなりました。結局そのまま逮捕となり、パートは辞めることに。さらに、店への迷惑料と私への損害賠償と慰謝料の支払いで借金を背負い、家族とも離れてしまったのでした。
夫の活躍により、私の30万は戻ってきましたが、ママ友には、犯罪歴と借金しか残らないという悲しい結末となりました。店長さんからは、謝罪をされ、お店のクーポンも大量にいただきました。おかげで、しばらく家族の食事会はおいしいバイキングを堪能できそうです!
◇ ◇ ◇
今回は身内に頼れる人がいたからよかったですが、いくら日本が安全な国だといっても、貴重品の取り扱いには十分注意しなくてはいけません。知り合いだからといって、軽率に貴重品を預けないよう、気をつけたいですね。
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。