結婚式を見せつけようとする妹
突然、妹から「私のSNS見てくれた〜? 超豪華な結婚式♡」と浮かれたメッセージが届きました。「SNSはやってないの。私に見せつけたいみたいだけど、残念だったわね」と返すと、妹は「何よその態度! 略奪された負け組が調子に乗らないで!」と逆ギレ。
まったく悔しがらない私が気に食わないようで、「今新居を探しているの。絶対にいい家に住んでお姉ちゃんに負けを認めさせてやるんだから。覚悟しておきなさいよ!」と、まだ対抗心を燃やしています。私は相変わらずの彼女に、深いため息をつきました。
元夫に慰謝料の催促
その数日後、離婚してから元夫とは連絡を取っていませんでしたが、ひとつ連絡しなければいけない問題が発生。私は「嫌だなぁ……」と思いながらも元夫にメッセージを送りました。
「先日は2人の結婚式だったそうね。しかも随分と豪華な。あなた、お金は大丈夫なの?」
というのも、元夫は妹との不倫騒動が職場にバレたことで、周囲から白い目で見られるのが耐えられなくなり自ら退職。なお、夫の職場には私の知り合いがおり、そこから情報が漏れたよう。
すると夫からは、「妹はお前と違って甘え上手だからなんでも叶えてあげたくなるんだよ」「いつまでも未練がましく連絡してくんじゃねえよ」と見当違いな返信が。
そこで私が「慰謝料の支払い期日が過ぎているから早く払ってほしい」と伝えると、「払う気になったら払ってやるよ」とのこと。頭にきて、期日までに支払わない場合、実家や親戚に立て替えてもらうしかないことを告げると、元夫は「それだけは勘弁してくれよ」と縋ってきたので、「なら、3日以内に支払って」と送信。しかし、約束の日までに入金はありませんでした。
「そこ、彼の部屋じゃないかもよ」
それから1週間後、また妹から連絡が。
「ついに引っ越しちゃいましたー! お姉ちゃんと同じタワマンで、しかも最上階よ。彼が買ってくれた最上階の部屋から毎日見下ろしてあげるわ」
まさか私をバカにするために同じマンションに引っ越してくるとは、呆れて言葉も出ません。ただ、私が住んでるタワマンの最上階はオーナーの所有している部屋のはず。売りには出しておらず、民泊として観光客に貸しているという話を聞いたことがありました。何より、無職の元夫がそのような部屋を買えるわけがありません。
私は、「そこ、彼の部屋じゃないかもよ」と妹に教えてあげることに。理由を伝えると妹は「そんなわけないじゃない、嘘よ! 負け惜しみを言わないで 」と信じがたい様子。私が深入りする必要もないため、「束の間の最上階生活を楽しんでね~」とだけ言って連絡を切りました。
焦った妹から再び連絡が
その1時間後、妹から「お姉ちゃん、どうしよう!」と嘆きの連絡が届きます。元夫を問い詰めた結果、やはりあの部屋は借りているだけだったそうです。
「私、彼が無職だってことも知らなかったのよ!! 今日からここが私の新居ですってSNSに写真をあげちゃったのに」「略奪が成功したら高収入で絶対幸せになれると思っていたのに。全部隠していた彼が悪いのよ!」と妹は相当焦っています。
わめく妹に、「略奪するならリスクを考えておかないと。彼には慰謝料もしっかり払ってもらうから。あと数日のタワマン暮らし、後悔のないようにね!」と伝え、私は妹の連絡先をブロックしたのでした。
責任転嫁ばかりの妹夫婦の末路
翌日、元夫からも「慰謝料ごときで実家に乗り込みやがってふざけんな!」と怒りメッセージが。そう、私は約束通り、元夫の実家に行っていたのです。
「ご実家にお邪魔したら30分で用意してくれたわ。300万円一括で」
元夫は「タワマンに少し住んで妹が満足したら実家に戻ろうと思っていたのに、絶縁されたんだよ! どうしてくれるんだよ!」と、妹と同様に責任転嫁ばかり。
ついには、「あんなワガママな女とはもう暮らせない」と、妹を捨て私と復縁したいとまで言ってくる始末。私は「今後は一切、私とかかわらないで。どうぞ妹とお幸せに」とだけ言って、やり取りを終わらせました。
風の噂で聞いたところによると、元夫は何とか再就職先を見つけたものの、お給料はとても安いよう。妹夫婦はタワマン暮らしから、築50年のアパート生活になってしまったそうです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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