夫が幼稚園のお迎えの際にモモナちゃんをけがさせてしまった日、カスミさんは自分のことしか考えない夫に愛想をつかして家を出ました。
上司に相談した夫は「モラハラ」という言葉を知り、モラハラ改善プログラムに参加することにしました。カウンセリングを受ける中で、夫は交際当初のカスミさんの笑顔と妊娠中の自分の悪態を思い出し、自らカスミさんの笑顔を奪っていたことに気づきました。
一方、実家で過ごしているカスミさんは、初めて夫の実家を訪れた際に目撃した「さす九(さすが九州)文化」を思い返します。
男性たちは自由に飲み食いし、女性に次々と指示を出し文句ばかり。女性たちは動き続け、食事は余りものだけ……そんな光景に衝撃を受けたカスミさん。
交際中はやさしかった夫にも、この「女性が男性を立てる文化」が染みついていて……。
「さす九文化」における女性の価値観
結婚後に暴君と化した夫。
しかし、当時モモナちゃんを身ごもっていたカスミさんは、すでに逃れられない状況下にいました。
男性を立てるべきという考えが強く、女性が働き詰めのこの風習について「私たちはかわいそうではないのよ」「家長を立てる名誉あることなの」と言う義母。
自分の育った環境との違いに戸惑いながらも、「夫はそんな人ではなくてよかった」と思っていたカスミさん。
そう思っていた当時の自分に、今では鞭を入れたい気持ちになっているカスミさんなのでした。
家族の在り方に対する価値観は、地域や文化によっても人それぞれ。自分と異なる考え方に驚くこともあるでしょう。
結婚する際には、当たり前となっているその価値観をお互いに受け入れられるか十分に確認しておく必要がありそうです。
カスミさんは、自分と義実家の考え方が大きく異なっていると気づいた時点で、夫と今後の生活についてしっかり話し合っておくことができたらよかったかもしれませんね。
しろみさんのマンガは、このほかにもブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。