娘は嫌われている?義父母の本心は…
義両親は遠方に住んでいて、なかなか会えません。孫のことを少しでも知ってほしいと思い、私と夫は頻繁にメールで娘の写真を送っていました。
しかし、毎回反応はなし。誕生日やクリスマスにも特に連絡がなく「孫に興味がないのかな……」と不安に思っていました。
ある日、娘が生まれて以来初めて義実家へ行くことになりました。娘と義両親は初対面です。
「娘に会って喜んでもらえるかな……」と心配していましたが、義両親は娘を見るやいなやテンションMAX! いつも寡黙な義父がこんなにも娘にメロメロになるなんてびっくりです。
想定外の歓迎ムードに、私も夫もぽかんとするばかり。すると、「送ってくれる写真をいつも楽しみにしてるのよ~!」と義母。義父も「印刷して飾っているんだよ」と教えてくれました。
夫が「そんなに楽しみにしてくれているなら、なんでメールの返事をくれなかったの?」と尋ねると「返事をしたほうがよかったのか?」と不思議そうな顔をされました。どうやらメールに対して、特に返事をする必要がないと思っていたようです。
誕生日やクリスマスがスルーだったのも、そもそもその発想がなかったからなのだそう。娘が義両親に嫌われていたわけじゃないとわかり、本当に安心しました。また、メールを送って終わりではなく、直接電話をして話してみればよかったと反省しました。これからも義両親と一緒に娘の成長を見守っていきたいです。
著者:井上かえ/3歳の娘と夫の3人で暮らすママ。不妊治療の末に妊娠し、待望の子どもに夫婦共々メロメロ。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています。
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義父母との距離感は難しいもの。世代が違うと、連絡手段への考え方も異なります。電話、メール、LINE、手紙など、さまざまな方法があるので、その家族にあった方法でコミュニケーションが取れると良いですね。
次の体験談は、義母の悪気ない行動のお話。ありがた迷惑とはこのことで……。
ニオイの正体は…
2人目を出産したときの話です。入院中、義母がお見舞いに来てくれました。すると、なにやらすごいにおいがしたのです……。
出産は帝王切開で、そのときの私の食事は全がゆでした。それを知ってか知らでか、「体力つけなきゃ!」と言って、義母はスーパーで買った唐揚げと餃子のセットを差し出してきました。
部屋に入ってきた途端に香ったのはニンニクのにおい……。個室ではありましたが、病院から与えられた食事をとる私にスーパーのお惣菜セットを持ってくるってどうなの!?と思ってしまいました。
しかし、義母が好意で持って来てくれたはず。関係を悪くしたくなかったので、お礼を言って受け取りました。
だからと言って食べられるわけもなく困っていると、義母と入れ違いで友人がお見舞いに来てくれました。先ほどの一件を話すと、友人は「今晩のおかずにしたいから持って帰っていい?」と申し出てくれたのでした。
医療機関にはにおいに敏感な患者さんがいるかもしれません。また医師やスタッフも部屋には出入りします。義母の好意には感謝しているということを伝えながら、今後のためにお見舞いの品には気を遣ったほうが良いと思うと、やんわりと話しました。
著者:佐藤春子/10歳、13歳、15歳の3人の子どもを育てているパート勤務の母。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています。
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悪気がないと思うと断りにくいもの……。義母ともなると今後の関係性を踏まえると余計躊躇するのではないでしょうか。しかし長い付き合いになる義母……。率直に伝えられるといいですね。
もうひとつ、義母に意見をしっかり伝えてみたという体験談を紹介しましょう。
子ども相手にそんなことする!?
義実家に遊びにいったときのこと。遊びに夢中の娘は食事ができても「食べない!」と言いだしました。義母が誘っても、娘は「嫌だ!」と叫びます。
「どうしたの〜? 食べないの?」とやさしく声をかけてくれていた義母ですが、一向に食べようとしない娘の態度にだんだんと口調もエスカレート。最後は娘と大ゲンカになってしまい、義母は腹を立てて2階へ上がってしまいました。
3歳の娘と本気でケンカをする義母に、私たち夫婦も義父もあきれてしまいました。
娘とは「落ち着いたころにおばあちゃんと仲直りしよう」と約束。しかし、しばらくしてリビングに戻ってきた義母は、相変わらず不機嫌でした。
そんな義母を見て夫は「もうちょっと大人な対応してよ!」と一喝。その言葉にはっとした義母は、「ごめんね。仲直りしようか」と、娘の手を握り仲直りしてくれました。娘も仲直りができたことに満足したのか、ニッコリ。一件落着し、食事は再開されたのでした。
感情的になりやすい義母ですが、根はやさしく、本当に娘を大切に思ってくれています。だからこそ、娘が言うことを聞かないときには感情があふれてしまうのかもしれません。
著者:中川みかん/マイペースな3歳の娘を育てるワーキングママ。自然を感じられる場所にプチ遠出をするのが好き。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています。
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子どものイヤイヤには大人でも疲れてしまうもの。義母の気持ちもわからなくはないですが、相手は小さな子ども。家族みんなであたたかな目で見守りたいですね。
家族のあり方や世代、さまざまな点で異なる義母とは、価値観の違いで戸惑ったり悩んだりすることもあるでしょう。だからといって、率直な意見を伝えるのも勇気がいることです。
しかし今回紹介した3つの体験談のように、言ってみたらすんなり受け入れてくれたという話もあります。わだかまりが積み重なって関係性が拗れる前に、伝えてみるのも一案です。