夫の異変に不信感が募る
このところ、会社を継いだ夫の多忙さに拍車がかかり、私に対して冷たい態度をとるようになりました。
「また海外出張?」
「うん、先方が俺と直接話したいって言っていて……」
「これで今月何度目よ?」
「そ、そんな風に言うなよ! 俺だって大変なんだからな……。専業主婦のお前にはわからないよ」
こうした会話のたびに、私は夫に不信感を抱くように。そんなある日、私は両親に夫について相談してみることにしました。
私の話を聞いて、父と母も夫の言動にあやしさを感じたよう。そこで私は、元同僚たちにそれとなく聞き込みを開始します。すると彼らの話から浮かび上がったのは、夫の不倫に加え、あろうことか仕事上の不正行為。
なんと夫は、若い新入社員と不倫関係になり、会社の資金を使って彼女に贅たくをさせていたのです! 私の中で彼への信頼は完全に崩れ去りました。
夫を問い詰めると…
そこから私は、探偵を雇って不倫の写真や動画といった証拠を入手。ついに、夫を問い詰める日がきました。
「海外出張や会社への泊まり込みが多いけど、誰となの?」
「誰って、ぶ、部下たちとに決まっているだろ!」
「へぇ~。部下って新入社員の女性なんでしょ?」
最初は焦った様子の夫でしたが逃げられないことを悟り、「全部知っているのか。それならもう隠す必要もないな。俺はこれから彼女の家に行く。もうお前とは今日で終わり。社長夫人は、若くて美人でスタイルもいい彼女に変更する!」と宣言したのです。
夫に対して心底呆れた私は、冷静にこう答えました。
「どうぞどうぞ。お好きになさい。後でどうなっても知らないけどね!」
不倫女には借金が!?
そのまま別室で寝た私は、翌朝書類をズラリと並べて夫に言い放ちました。
「まずは有責離婚ということで、当然、慰謝料を請求します。不倫の証拠はバッチリあるから言い逃れは無用。それから、離婚に応じる条件としてこのマンションも譲渡してもらいます」
夫は、「強欲め……。まあ、それでさっさと別れられるなら」とのことですが、これは計算通り。ここからが本番です。
「ところであなた、彼女の借金はどうするつもり?」
「は? 借金?」
夫はキョトンとしていますが、私はニヤリ。
「あなたのお相手、大学生時代から不倫三昧だったようよ。妻子ある人とばかり遊んでは貢がせて、バレると相手の奥様から慰謝料を請求されてきたんだって。だから、慰謝料を肩代わりできるくらいお金を持っている男が必要だったってこと。入社数カ月で社長をゲットしたんだから作戦大成功ね」
夫は寝耳に水状態です。
「と言ってもあなたの会社、近々社員が大量辞職して危機的状況になるわよ。会社のお金を女に貢ぐ社長の元でなんて、誰も働きたくないわよね」
まさに自業自得
数日後、優秀な社員たちが次々と離職していき、会社は倒産寸前に! その後、夫と不倫女は借金返済についてもめにもめ、結局、破局したようです。
一方、無事に離婚を済ませた私は、両親の支えを受けて前に進むことを決意。新しい会社に就職し、とてもやりがいのある仕事ができています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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