自分勝手な上司のせいで…
新卒で入社して以降、大きな悩みはなく、私は毎日充実した日々を過ごしていました。しかし、ある年の4月、問題が発生。異動してきた女性の上司・A子が、かなりの曲者だったのです。
すでに手一杯な状態なのに、遠慮なく仕事を押し付けてくるA子。「これ以上は厳しいので、どうにかなりませんか?」と状況を説明しても、「上司の指示を断るなんて、あなた会社に何しに来てるの?」と言われてしまいました。
その後も説教は続き、私は仕方なく引き受けることに。しかし、残業する部下を横目に、A子はいつも定時で帰って行くのです。私を含め部下たちは、A子に対して不満だらけでした。
私は我慢の限界に
そんなある日、私はA子から呼び出されました。嫌な予感がしながらも彼女の元へ行くと、A子の代わりに取引先に謝りに行けと言うのです! ミスをしたのはA子ですが、彼女は「私は忙しいから、菓子折りを持ってあなたが行ってきて」とのこと。
今までは会社のためだと頑張ってきましたが、私は我慢の限界でした。
「それはさすがに、私にも取引先にも失礼すぎませんか? これ以上、自分勝手なことを言うのであれば、人事に報告させていただきます」
反論する私にA子は、「私は優秀な社員だから処分なんてされない」と余裕の表情。結局、取引先に迷惑はかけられないと、私は謝罪へ。取引先もA子の雑な仕事に困っていたようで、「君も大変だね」と私に同情してくれたのでした。
兄から予想外の紹介が
それから数日後、私は兄と食事をし、A子の愚痴を言いました。すると、「僕の友人が経営する会社で、エンジニアを数名募集してるよ。それに、今の会社より給料もいいはず。必要なら紹介してあげる」と言ってくれたのです!
私は「この機会に転職するのもいいかもしれない」と思い、さっそく社長に会ってみることに。すると、社長も私のことを気に入ってくれ、すぐに内定をくれたのでした。
そして私はついに、A子に「引き継ぎが終わり次第、退職します」と退職届を渡しました。A子は「あなた1人いなくなったところで、痛くも痒くもない。勝手にしなさい」と言い放ちましたが、次の瞬間、他の同僚たちも次々とA子に退職届を渡したのです。
同僚にも会社を紹介した私
実は、次の会社から内定をもらった際、社長は「もっとエンジニアを採用したい」と言っていたため、同僚たちのことを紹介したのです。そして、同僚たちも内定をもらい、私と一緒に転職することに。
A子は、「こんなに一度に辞めたら、仕事が回らないじゃない! 辞めるなんて認めないから」と大慌て。しかし、会社を辞めるかどうかは社員本人が決めることです。みんな「もうA子さんの横暴な態度にはうんざりです」「絶対に辞めます」と宣言。私はA子に、「これからは、あなたが残業をして頑張ってください」と言って、引き継ぎの準備に取り掛かったのでした。
その後、私と同僚たちは無事に新しい会社へ。給料も上がったうえ、A子のような自分勝手な上司はおらず、快適な環境で仕事に励んでいます!
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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