同い年の夫はもともと甘えん坊なところがありましたが、娘が生まれてからその「構ってちゃん」ぶりが大爆発!
夫が赤ちゃん返り!?
「なんだよ、娘ばっかりかまって!」と拗ねながら、肩もみや着替えの準備まで私にさせようとしてきます。0歳の娘の世話だけでも手一杯、私は毎日寝不足でふらふらなのに、夫の言動には正直困っていました。
父親としての自覚を持ってほしくて、娘のお世話をお願いしても、夫は聞こえないふりをして自分の要求ばかり押し通そうとします。
逆ギレする夫
そんなある日、娘の離乳食を作っていると、夫が帰宅しました。その日は用事が立て込んでいて特に忙しく、大人分の食事が作れていませんでした。
夫に「ごめんね、夕食作れなかったからコンビニかスーパーで買ってきてくれる?」とお願いすると夫は顔を真っ赤にして、いきなり声を荒げました。
「娘には離乳食作ってあげてるのに、俺にはできないっての!? なんでだよ!」
夫の逆ギレに、私は思わず固まりました。続けて夫は、
「俺の方が先に家族になったんだから、俺が優先だろ? どうして俺のこと構ってくれないんだよ!」と叫ぶのです。
その瞬間、私は溜まっていたものが弾けました。
「……わかった。お望み通りかまってあげる!」私は心の中で作戦を立て始めました。
両親の前で、思う存分甘やかした結果
翌日、会社から帰宅した夫はびっくり! なんと、私の両親が娘のお世話をするためにわざわざ来てくれていたのです。驚く夫を見ながら、私はニコニコと笑顔で言いました。
「はい、夫くん、エプロンして食べましょうね♪ 食べさせてあげるからちょっと待っててね~♪」そう言うと、私は夫にエプロンを渡し、椅子に座らせました。そしてスプーンで、わざと「はい、あーん」と言いながら夫の口にご飯を運びました。
夫はさすがに両親の前で甘えるのは恥ずかしかったようで、真っ赤な顔をして大慌て!
「ちょっと待て! 俺は子どもじゃないんだから!」
「だって、かまってほしいんでしょ? 甘えたいって言ったのはあなたじゃない」
私の言葉に夫は返す言葉もなく、ばつが悪そうにうつむきました。
そのあと、夫は……
その後、私の両親が帰ったあと、夫は「ごめん。俺、自分のことばっかり考えてた」と真剣な表情で私に謝ってきました。
私は、毎日家事と娘の育児で手一杯だということ、毎日細切れにしか睡眠できておらずフラフラでつらいこと、今は自分のことは自分でやってほしいこと、休日だけでもいいから娘と関りを持ってほしいこと……今の思いを伝えました。
夫は小さく「わかった」と答え、それからというもの、少しずつ変わっていきました。休日には自らすすんで娘のお世話をしたり、離乳食の準備を手伝ったりするようになったのです。ようやく「父親としての自覚」が芽生えた夫の姿に、私は胸を撫で下ろしました。
娘との関りが増え、自分に笑顔を見せてくれるようになったことで「娘ちゃん、かわいい……♡」と次第にかわいがってくれるようになり、今では溺愛するほど。夫が変わってくれて本当によかったです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。