私が……パパ!?
その日、部下と甲府での仕事を終え、午後2時ごろに少し遅めの昼食をとりました。最寄り駅で帰りの電車を待っていると、3歳くらいの愛くるしい女の子が駅構内を走り回っていたのです。そのかわいらしさに、周りの人たちも自然と笑顔になっていました。
そのときです。私と女の子の視線が合った瞬間、思いもよらぬことが起こりました。「パパ!」と、その子が私を指さしたのです。
まさか現地妻が!?
隣にいた部下が、「先輩、まさか甲府に現地妻がいたんですか?」と言ってきました。私は驚きと焦りで「そんなことはしない! 信じてくれ!」と慌てて否定しました。しかし、周囲の人たちの視線は冷たく、まるで私が薄情な父親であるかのように感じられました。
心臓がバクバクと音を立てている中、女の子の母親が駆け寄ってきて「失礼いたしました」と深々と頭を下げました。その瞬間、周囲の冷たい視線は消え、私は安堵の溜め息をつきました。
一瞬でも疑われたことにショック
まさか出張先でこんな出来事が起こるとは、夢にも思いませんでした。見知らぬ子どもから「パパ」と呼ばれたことで、一瞬とはいえ、周囲から誤解され、疑いの目で見られるという経験をしました。
特に、普段から一緒に仕事をしている部下の反応には、少しショックを受けました。日ごろから私をどんなふうに見ていたのかが、わかるような気がしました。
まとめ
この出来事を通して、日ごろから自分の言動や行動に気をつけ、誤解を招かないように誠実でいなければならないと強く感じたのです。どんなささいな行動でも、周囲に与える影響を意識することの大切さを改めて学びました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:木下浩二/60代男性・会社員。
イラスト:おんたま
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)
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