大部屋の苦しみ
私は妊娠37週のときに、予定帝王切開で息子を出産しました。通常は母子同室なのですが、息子は少し呼吸が苦しくNICU(新生児集中治療室)に入ることになりました。
同室のママたちは赤ちゃんと一緒にいられるのに、なんで私はひとりなんだろう……と赤ちゃんの泣き声を聞くたび落ち込むように。
それに加えて部屋が暑すぎる! 11月だったのですが、赤ちゃんもいるためこちらでは暖房の温度設定ができないのです。しかも、私は窓際のベッドだったので日中は日光が直撃していて、私のスペースに来た助産師さんはみんな「ここすごく暑いね」と言うほどでした。
夜中にまさかの“侵入者”
暑さで眠れない夜は、窓を開けて寝ていた私。窓はとても大きく、転落防止のためかほんの少ししか開かないようになっていました。それでも夜は涼しい風が入ってくるので快適でした。
そして、出産してから3日目の夜中、腕と足のかゆさで目が覚めました。なんと、4カ所ほど蚊に刺されているではありませんか! と、同時に耳元にプーンと不快な羽音。ほんの少しの隙間から蚊が侵入してきたようです。
私は赤ちゃんが刺されたら大変だと思い、すぐにナースコールして窓際に殺虫剤(赤ちゃんに安心な成分のもの)を病室にまいてもらいました。
その後は蚊の侵入を防ぐために窓を閉めたので、かゆさと暑さに苦しみ朝まで眠れず……。この季節に、しかも5階のほんの数センチの隙間から侵入してきたことに驚き。そして、私が窓を開けたことで同室の赤ちゃんが刺されていたらとヒヤヒヤしましたが、私以外はみんな無事だったようで安心しました。
今から思い返せば、そんなに腹を立てるほどのことではないのかもしれませんが、あのときはすごくメンタルが弱っていたなと思います。その後、息子は順調に回復して退院前日の夕方から同室になりました。短い間だったけれど、息子と過ごせた期間だけはいい思い出です。
著者:堂本ちか/30代女性・主婦。2015年1月生まれの娘と2022年11月生まれの息子、年の差きょうだいのママです。お調子者の娘とおバカな息子のかわいさに癒されながら毎日育児奮闘中です!
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)
※AI生成画像を使用しています