鼻水を抑える秘訣は温度差への対策?
CBCテレビ『チャント!』で、依頼者からの気になるギモンとして「温かいものを食べると鼻水が出るのはなぜか」を調査する回がありました(2023年7月21日放送)。
あおいろ耳鼻咽喉科・三好晋平院長によると、熱い食べ物や飲み物で鼻水が出るのは温かい空気が直接肺に入らないようにするためだそう。
肺の手前で空気を冷やすために鼻水が出て、湯気が結露することでさらに鼻水の量が増えるという仕組み。
番組の中では、鼻水が出る人の特徴も調査していて「一口の量が多い」、「器と顔の距離が近い」などの条件がわかりました。
ここから導かれた鼻水を予防するポイントは「湯気を吸い込まないように少量ずつ」「上着を羽織って体を冷やさない」の2点を守って食べること。
実際にこれらのポイントを意識して食べ比べてみました。
まずはいつも通り、ラーメンを食べてみることに
実験するのは、よく行くラーメン屋さんの麻婆麺。花椒(ホアジャオ)と唐辛子のダブルパンチで刺激が強く、とろみのついたスープは最後まで熱々です。
この日の気温は17度で、店内は暖房が効いていました。服装は長袖のTシャツに薄手のトレーナー。外で羽織っていた上着を脱ぎました。
普段はあまり意識していませんが、10本前後の麺をやけどしない程度のフーフーでいただきます。
意外と出ないかもと思っていたら、食べ始めて5分経過した時点で鼻がムズムズ(ここで1回目)。
徐々にスープの熱さと辛さで体がポカポカしてきます。麺が残り少なくなった10分経過時点、4回目で鼻水の量が一気に急増しました。
食べ終わるまでの20分弱で合計5回かむことになり、最後の2回はポケットティッシュ1枚ずつでは足りないほどズルズルの状態でした。
裏技を実践して同じラーメン食べてみると...
4日後、また同じお店で麻婆麺を注文しました。
気温は13度。裏技のひとつである「体を冷やさない」を実践するために、前回と同じトレーナーの下にヒートテックを仕込んで、上着を羽織ったまま着席。
麺は一度に5本程度を目安に、湯気を吸い込まないよう一度レンゲにのせて、お皿から顔を遠ざけて食べました。
裏技なしよりも少し後の、食べ始めて7分で1回目。食べ終わって席を離れる直前に軽くかんだのが3回目でした。
裏技ありは2回少なく、1回あたりの鼻水の量が明らかに減少しました。軽さのイメージはティッシュ1枚で3回かめる程度の量。
すべて食べ終えるのにかかった時間は約20分間。少量ずつ食べるので時間がかかるかと思いきや、あまり変わりませんでした。
検証中に感じたこと
同じお店で辛味もとろみもない味噌ラーメンを普段通りに食べたときは、全部で3回ティッシュのお世話になりました。
麻婆麺ほどは鼻水が出なかったので、あんかけのとろみやスパイスの刺激も影響していそうです。
また、冷たい水を飲むと少し鼻水を誘発しているような感覚がありました。
あくまでも個人の体感ですが、ぜひご自身でも振り返ってみてください。
ラーメンの鼻水には「麺を冷ます」と「体を温める」
裏技を使った結果、鼻水の回数と量を減らすことができました。
鼻をかむ回数が減ると鼻周りのファンデーションが剥げなくて済むので、平日の休憩時間は特に意識したいなと思いました。
ただ、麺を冷ましすぎるのもおいしさに影響するのでほどほどに。
個人差やラーメンの味によっても違いがあると思いますが、普段から鼻水に悩んでいる方はぜひ試してみてください。