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「ママ、手術するの」病気が見つかったことが…子どもたちへの性教育のキッカケにつながった?

生理について子どもたちに伝えるタイミングを探っていた私。そんなとき、思わぬことをキッカケに自然なかたちで話すことができたのです。

初めて見られて慌ててしまった

5歳の息子とお風呂に入っていたときのこと。私は生理中だったため、短い時間でお風呂を済ませて出ようと思っていました。しかし、体を洗っていたときに、息子から「お母さん! 血が出てる!」と言われてしまいました。

 

それまで私は息子に生理の話をしたことがなく、経血を見られたことに慌ててしまって……。一緒になって「うわー! なんだろう! 誰かけがしたのかな? 誰の血ー?!」などと叫んでその場をやり過ごしてしまいました。

 

理想と現実のギャップ

「経血を見られた際などは、性教育のチャンス」と聞いたことはあったのですが、突然の子どもの「血が出てる!」に対応できず、「生理っていうのはね……」と落ち着いて話すことなどできませんでした。

 

その後、性教育や生理について小さいうちから学ぶことは大切、という本を数冊ほど読み、きたるべき日に備えることに。何度か生理のタイミングで一緒にお風呂に入りましたが、経血を見られた際など何かキッカケがないと話せない……と思ってしまった私は、生理について話す機会をすっかり逃してしまっていました。

 

思わぬ転機?

それから数カ月経ったある日、婦人科の健診を受けた際、チョコレート嚢胞が見つかった私は手術、入院することになりました。

 

子どもたちにも私が手術をして入院することを伝えなければなりません。その際、病気のことから順を追って、しっかり生理について話すことができたのです。女の人には生理があること、体のしくみ、どうして生理があるのかなど……。私が卵巣の病気で1週間入院するということも、ちゃんと理解してくれたようでした。

 

 

今でも定期的に婦人科には通院しています。子どもたちに「今日はエコーで診てもらったの」と言うと、息子からは「どうやってエコーで見るの? おなかから?」と質問されたことが。私が「腟からエコーを入れて卵巣をみるんだよ」と説明すると、「うえ!」という反応をされましたが、私が必要な検査であることを伝えると「ふーん。そうなんだ」とちゃんと聞いてくれました。こうして生理のことは隠さず話し、誤った認識があれば正していくというふうに今はできており、「生理=恥ずかしい」という考え方は、わが家の子どもたちにはありません。

 

著者:新谷けご/40代女性・2013年生まれの娘、2015年生まれの息子と夫の4人暮らし。年子育児に振り回されっぱなしの毎日。
イラスト:マメ美

 

監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年10月)

 

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