母のお葬式にはたくさんの人が来てくれ、ペ子さんの友だちも参列してくれました。友だちの前では必死に涙をこらえていたペ子さんですが、父の背中が小さく見えた途端、涙があふれてしまいます。火葬前に行われた「釘打ちの儀」はつら過ぎて、大声をあげて泣きました。
あれから13年、ペ子さんの結婚が決まりお墓に報告へ行くと……。
母の死が一番つらかったのは…
母の死から13年、私の結婚が決まりました。
大好きな人と結婚したからこそわかる。早くに大切な人を亡くすのがどんなにつらいことか……。
「お母さんが亡くなったとき、お父さんはきっとしんどかったよね」
「そうだな。あのときはたしかにつらかった。でも、お前らがいたから必死だったことのほうが大きい」
でも父は、あのとき一番つらかったのはおばあちゃんじゃないかと言いました。
「悲しみに優劣をつけるわけじゃないけど、あのとき一番つらかったのは、自分の最愛の子どもに先立たれた、おばあちゃんじゃないかな……」
自分の夫が亡くなったらどれだけ深い悲しみに落ちるだろう。
子どもに先立たれるということは、想像を絶するものなのだろうか。
それから数年後、私は3人の子どもに恵まれました。
毎日が愛しい日々。子どもたちとの生活はかけがえのないものとなりました。
そんなある日、祖母から家族の出来事をまとめたノートを渡されました。
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母が亡くなってから13年、ペ子さんは結婚を。母に結婚式を見て欲しかったと思う気持ち、わかりますね。大好きな人と結婚したからこそ、当時の父のことも改めて考えてしまうのでしょうね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
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