無事出産を終え、始まったのは昼夜問わない数時間おきの授乳。私は助産師さんに習ったとおりに、重たいわが子を一生懸命支えておっぱいを吸わせていました。しかし、慣れない動作を繰り返すうちに、気がつくと「あれ? 手が痛い……」。産後の傷の痛みではない、予想外の痛みと戦うことになりました。
兆候は産後入院中から
3,850gの大きな赤ちゃんを、なんとか無事出産した私。いよいよママとなったものの、お産も初めてなら授乳も初めてで、右も左も分かりませんでした。助産師さんから、どんな風に赤ちゃんの頭と体を支えるのかを教わった私は、ぎこちないながらもそれをまねて授乳を開始。
「うちの子は重たいし、手首に負担がかかるなあ」と思いながら、おっぱいをあげていました。
手首と親指の付け根が痛い!
退院後、母や夫の手を借りながら新生児のお世話に励んでいた私ですが、授乳、抱っこ、おむつ替え……と、どうしても手を使う機会は多いもの。 だんだんと違和感が大きくなり、退院後2週間のころには手首と親指の付け根が強く痛むように。特に赤ちゃんを抱き上げるときが激痛で、「いたたたた! 」と声が出るほどでした。
とりあえず湿布や市販のサポーターを試してみましたが、痛みは多少マシになる程度でした。
助産師さんからのありがたいアドバイス
これは病院に行かないといけないかもしれない……と思っていたころ、市の助産師訪問の日がやってきました。そこで手の痛みについて相談すると、「赤ちゃんを抱き上げるときに、上半身を前に倒して、腕全体でホールドしてから腰を使って体を起こしてみて」とアドバイスが。
試してみると、たしかに手が痛みにくい! 一番の負担だった抱き上げが楽になると、他の動作での痛みも少しずつ軽減されていきました。
慣れない育児で手を痛めてしまった私を救ったのは、助産師さんの助言でした。生後5カ月の今では、赤ちゃんの首がすわって抱き上げや授乳も楽になり、手は痛くありません。あのとき手の使い方を改善できて、悪化させずにすんで本当に良かったと思います。
著者:粟津愛美
一男の母。結婚を機に退職後、半年で妊娠・出産。滋賀県の田舎で初めての子育てを楽しみつつ、自身の体験談を中心に記事を執筆中。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。