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「タワマン組はビジネスクラスよ♡」旅行当日、戸建てに住む私を見下すママ友→私はファーストクラス♪だって…実は…

私は幼稚園に通う娘を育てる専業主婦。以前は、外資系企業で忙しく働いていましたが、夫が海外勤務になったことをきっかけに、早期退職して家庭に入りました。
今は娘と2人での生活ですが、夫とは定期的にビデオ通話をしてお互いの近況報告をしているので、思っていたほど寂しくはなく、楽しくやっています。

 

ママ友旅行はまさかの海外!

娘は毎日幼稚園に楽しく通っているのですが、問題はママ友。いわゆるボスママが、とても苦手なタイプなんです……。ボスママは、いつも全身ハイブランドに身を包んでいて、人を見下すのが趣味みたいな人。数年前にできた駅前のタワマンに住んでいるのが自慢で、何かにつけて「タワマン組」と「庶民」とで区別したがるのです。

 

今日もいつものように娘を幼稚園に送っていくと、タイミングわるくボスママに遭遇してしまいました。私が精いっぱいの作り笑顔で挨拶をすると「旦那の稼ぎがすくなくて庶民の生活を強いられていると思うけど、今度の旅行は私たちに恥をかかせないでね。」と続けるボスママ。実は来週、幼稚園のママ友旅行が予定されているんです。


発案者はボスママなのですが、子連れ旅行と聞いてせいぜい国内のテーマパークに行く程度かと思っていたら、行き先はまさかの海外……。一瞬、参加を躊躇しました。でも、この地域はわりと余裕がある暮らしをしている人が多いからか、娘のお友だち親子はほとんどが参加。


お友だちが一緒ならと、私と娘も参加を決めました。ボスママは行き先を決めただけで、現地への移動手段や宿泊場所の手配は各自。その理由は、「私たちは庶民と違ってビジネス以外は乗れないから!」だそうで……。逆に言えば、長いフライト中に自慢を聞かされ続けることはないので、楽しい旅路になりそうです。
 

 

ビジネスクラスに乗るはずでは…?

そして迎えた旅行当日。チェックインに向かおうとしたところで、ボスママたち親子に遭遇してしまいました……。同じ便で行くようです。わざとらしく「同じ便かしら? 私たちはビジネスクラスで行くから、またあとで!」と言い、連れ立ってビジネスクラスのチェックインに向かったボスママたち。私たちも、チェックインに向かうことにしました。


すると、すぐに「えぇ! ちょっと!」とボスママの叫ぶ声。おそらく、私たちがファーストクラスのチェックインに向かったからでしょう。偶然ですが、今回の旅行の行き先は夫が単身赴任をしている国。それを夫に話したところ、夫の会社では家族を現地に呼ぶときの費用を補助してくれる制度があるそうで、せっかくなのでその制度を使わせてもらいました。すべて夫に任せていたので、手配されたのがファーストクラスと知ったときはビックリ! でも、ありがたく快適な旅を楽しませてもらうことにしたのです。


そして、いよいよチェックインというタイミングで、またボスママの声が聞こえてきました。「どういうこと!? 乗れないの!?」……何やら揉めている様子です。気になって耳を傾けていると、スタッフが「本日、ビジネスクラスに空席はございませんので……。」と困りながら説明していました。どうやらボスママたち、最初からビジネスクラスを予約していたのではなく、オーバーブッキングによる無償アップグレードを狙っていた模様。ネットで紹介されている、ビジネスクラスに安く乗る裏ワザ情報を鵜呑みにしたのかもしれませんが、毎回そんなにうまくいくわけないのに……。

 

旅行は中止!?

「中止! 旅行は中止!!!」自分たちがビジネスクラスに乗れないことがわかると、ボスママは急にそう叫びました。そして、私の姿に気付くと「庶民のくせにどうやってファーストクラスを手配したのか知らないけど、旅行は中止! 引き返してきて!」と言ってきたのです。


私は「ママ友旅行が中止になっても、娘はパパに会えることを楽しみにしているからわが家は決行します」と伝え、夫が海外赴任中であること、飛行機もホテルも夫の会社が手配してくれたものだと伝えました。「海外赴任? 会社で手配……!? 庶民のくせに……??」ボスママの表情がみるみる曇っていくのを見ながら、夫は海外セレブや不動産投資家といった富裕層を顧客に持つ不動産会社で働いていることを教えてあげました。

 

会社名を聞いたボスママは絶句したあと「私たちを騙していたのね!」となぜか逆ギレ……。私にそんなつもりはなかったのですが。そのとき、ママ友からすでに数組が到着しているとのメッセージが。私は急いでチェックインを済ませ、ボスママ一行を置き去りにして出発しました。残念ながら、ボスママたちは本当にそのまま旅行を中止したようで、現地で合流することはありませんでした。おかげでとても楽しい旅になり、私も娘も大満足です!


ボスママたちは、その後すっかりおとなしくなり私たちを「庶民」と見下すことはなくなりました。自分が「庶民の裏技」を使ってビジネスクラスに乗ろうとしたのがバレて、肩身が狭かったのかもしれません。お得な裏技を使おうとするのは大いに結構だと思いますが、ボスママがおとなしくしてくれていたほうが平和なので、しばらくはこのまま適度な距離でお付き合いしていこうと思います。住んでいる場所で人を差別することが、どれだけ愚かなことか身をもって学んでくれればいいなと思います。

 

◇ ◇ ◇

 

ここ数年、タワマンに住む人=裕福な人というイメージが強くなっていますが、余裕のある暮らしをしている人でも、どこにお金をかけるかは本当に人それぞれですし、快適だと思う家も違って当然です。お金をもっていても、住んでいる場所や身に付けているもので人を見下すような、貧しい心の持ち主にならないよう気をつけたいですね。
 

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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