いつでもどこでも夜用ナプキン
10歳で初潮を迎えた私。当時は気軽に相談できる友だちがおらず、生理中は心細さを感じていました。中学生になると、同じクラスの女子のほとんどが初潮を迎えており、仲間が増えた感じがしてとてもうれしかったです。
ですが、生理を迎えた人数が増える分、トラブルを目撃する回数も増えました。ある日、友だちが経血漏れをしてしまい、スカートから椅子にべったりと経血が付着しているところを目撃してしまったのです。
同じ女性同士、自分の身に起こるかもしれないこのトラブルに私は急に不安になり、私は生理が終わりかけになっても夜用ナプキンを手放せなくなってしまいました。
かゆくてかゆくて…
しかし、ずっと夜用ナプキンを使用することでナプキンの交換頻度も下がり……デリケートゾーンが蒸れてしまうように。かゆくて就寝中には知らず知らずのうちに掻きむしってしまうこともありました。
誰かに相談できたらよかったのですが、腹痛や頭痛といった生理特有の痛みでもないし、何よりデリケートゾーンのかゆみを相談するということは、中学生の私にとって恥ずかしいことでした。
デリケートゾーンケアアイテムとの出合い
シャワーを浴びるときにピリピリと沁みるようにもなり、ボディソープの類も刺激になるため、洗いたくても刺激におびえてしまっていた私。そんなときにドラッグストアで見つけたのが、デリケートゾーン用のせっけんでした。
今思えば、母にちゃんとデリケートゾーンがかゆいということを伝えたらよかったと思うのですが、当時は言い出すことができず、母に「これが欲しい」とだけ伝え購入してもらいました。
実際に使ってみると、低刺激な成分で作られているため、ピリピリと沁みる感じはありません。だからといって洗浄力が弱過ぎるわけではなく、生理独特の臭いが気になることもありませんでした。
また、日中の蒸れには、デリケートゾーン用のリフレッシュシートを使用するように。ウエットティッシュのような感じで、気になったタイミングで拭くと、さっぱりして生理中のモヤモヤとした気持ちもなくなるような気がしました。
現在はタンポンとおりものシートを愛用し、こまめな交換もできているため、蒸れやかぶれに悩むことは少なくなりました。デリケートゾーン用のせっけんやリフレッシュシートは継続して使用しており、気分で香りを変えるなどしています。蒸れやかぶれが気になり使い始めたデリケートゾーンのケアアイテムですが、今では生理中の気分転換アイテムにもなっています。
※デリケートゾーンを洗浄する際は、自浄作用が低下し腟内への細菌の侵入を許してしまうため、せっけんやボディーソープなどで腟内まで洗浄しないようにしましょう。
著者:石井せつ子/30代女性・20年以上、医療事務として勤務中。バセドウ病や子宮内膜症を患い、自身のエピソードが誰かの励みになればと思い発信している。趣味は、彼と一緒にプロレス観戦!
イラスト:マメ美
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年9月)
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