記事サムネイル画像

「20人分の支払いよろしく」私の勤務先で同窓会を開催していた弟に現実を教えてあげた結果

私はレストラン勤務の料理人です。実家経営の会社を辞め、夢を実現させるために数年前から修行をしています。しかし弟からはことあるごとにマウントを取られる日々。私は気にしていないのですが、ある日……。

 

私を見下す弟

憧れを募らせて料理の世界に入った私を、「好んで肉体労働に勤しむ兄さんは一族の笑い者」と見下す弟。「俺の夢だから」と言っても、「今はレストランの下っぱで木造アパート暮らしだろ? みじめだな」と鼻で笑う始末。自分が会社を継ぐことになったので、やたらとマウンティングしてくるのです。

 

「そういえば兄さんが働いているレストランって高級フレンチだよな? 今度使ってやる。知り合いは金持ちばっかりだから、売り上げに貢献してやるよ。感謝しろ」とまで……。

 

ところが、弟が連れてくるメンツは、大声で笑ったり堂々と下品な話をしたり。マナー違反の非常識な連中ばかりだったので、ついに私は苦言を呈しました。

 

「悪いけど、お前は出禁。店長も我慢の限界だって。もう予約は取らないし、来たら警察に通報する」

 

「何を言っているんだ、客は神なんだろ。俺は利用してやっているんだ。底辺職のやつらは金持ちの言うことを聞いていればいいんだよ」と信じられない言葉が返ってきたのです。

 

緊急事態なのに?

そんなある日、実家の会社で一大事が発生。会社からは弟に何度も電話をしたようですが、返答がないらしく、私も弟の行方を聞かれました。私は慌ててメッセージを送信。

 

「お前、今どこだ? すぐ会社に来たほうがいいぞ」

 

すると「は? 無理だよ、楽しんでいる最中だからね~」と返信が届きました。

 

「兄さんが働いてる高級フレンチで同窓会してるよ!」

 

「支払いよろしく」

 

「昨日退職したけど」

 

「え?」

 

のんきな弟からのメッセージに、私はあきれて返信しました。私の返信を見て、弟からすぐに電話がかかってきました。どうやら、20人ほど引き連れて、同窓会と称したどんちゃん騒ぎをしていたようなのです。

 

 

その後のてん末

「支払わなかったら警察を呼ばれるぞ。それより、お前が独断で契約した業者が倒産して、会社が一大事らしいぞ。勝手に支払いも済ませたんだってな。早く出社して父さんと役員の方々に説明しろ」

 

そう、弟は、良く調べもせずにおだてられて怪しげな業者と契約を結んでしまったのです。おかげで会社は大損を被りました。

 

「お前は知らなかっただろうけど、俺、料理人修行のかたわらでうちの会社の新事業を準備していたんだ。高級ビストロのチェーン展開だよ。いよいよ開店にこぎつけたから、また本格的に会社に戻る」

 

その後、父は弟をへき地の子会社に左遷させました。もちろん、私が修行でお世話になったレストランには、今までの迷惑代も含めて数百万を弟の役員手当から充てん。金遣いの荒かった弟はすっからかんになり、社会人としてゼロから出直しです。

 

私はと言えば……。料理人としても経営者としても、お客さまに喜んでもらえる店づくりを続けていきたいと、決意も新たに奮闘しています。

 

--------------

人にマウントばかりとって横暴な言動を繰り返していた弟には、やはり鉄ついが下りました。一方、料理人の立場からも経営者の立場からも物事を考えられる誠実な兄。彼のビストロには期待大ですね。

 

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

ウーマンカレンダー編集室ではアンチエイジングやダイエットなどオトナ女子の心と体の不調を解決する記事を配信中。ぜひチェックしてハッピーな毎日になりますように!

ベビーカレンダー記事制作の取り組み
  • \ この記事にいいね!しよう /
    シェアする

    • コメントがありません

    この記事の著者
    著者プロファイル

    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

    読者からの体験談をお届けします。

    同じ著者の連載

    新着記事が配信されたら、メールやプッシュ通知でお知らせ!
  • 気になる記事をまとめ読み

    人気連載

    新着連載

    連載完結

    もっと見る

    注目記事を探す

    人気記事ランキング

    アクセスランキング
    コメントランキング

    お得な無料キャンペーン

    エンタメの新着記事

  • PICKUP

    他のテーマの
    記事を読む