厚生労働省の調査によると、仕事と不妊治療を両立させるのは難しいと考えている方が多いそうです。今回は、働きながら不妊治療をおこなっていた方の体験談をご紹介します。
私は自身に原因があり、不妊治療をおこなっていました。病院に通いだしましたが、定時で仕事を終わらないと間に合わず、忙しい時期はとてもきまずかったです。男性職場であり、不妊治療なんて周りに言いづらい内容でしたので上司にだけは理由を伝えていました。幸い理解のある上司だったので良かったですが、良い顔で…とまではいかなかったので、無事に妊娠するまで終わりの見えない戦いはつらかったです。
通常通りの仕事をしていました。夜勤もありましたが、妊活のことばかり考えてしまうのも心が疲れるので、外に出て仕事をした方が気持ちも楽でした。
不妊治療の最初の1カ月間は生理周期に合わせて検査を進めるため、通院の日程が固定され、受診回数がとても多く、仕事に影響を与えることはわかっていました。よって会社の上司・同僚には不妊治療を始めるため会社を休む日が多くなることを事前に伝え、その代わり働ける日は残業して休む分をカバーしました。会社のメンバーに不信感を持たれてしまっては仕事しづらいので、お互いに気持ちよく仕事をするためにも、不妊治療のこともオープンに伝えておくことは重要だと思います。
現在、2人の子どもがいますが、どちらも不妊治療をおこないました。不妊治療を開始して3年たったころ、治療に専念するため仕事を辞めました。幸いにもすぐに一人目を授かることができました。仕事復帰を考えていたものの、1人目が1歳になるため今後体調を崩すことが増える可能性があること、2人目の治療もそろそろ始めようかと考えていることから、半ば諦めていました。 そんなとき、そのことをふまえた上で職場復帰を!と望んでくれた先輩がおり、いろいろと根回しをして下さった上で非常勤で採用してもらいました。 予想通り1人目が体調を崩すことが増えたり、不妊治療のため急遽受診する必要があったり、勤務変更や休むことも多々ありました。急遽休むにあたっては迷惑をかけるため、事前に勤務変更の相談をしておいたり、可能な場合はすすんで残業もしました。そして、職場の理解と夫の協力で2人目出産まで仕事を続けることができました。
東京から神戸の体外受精クリニックへ通ったので、遠方通院にあたり会社の上司へ話しました。おかけで通院日に休みやすくなり、結果、妊娠もでき出産できました。
不妊治療を約3年、はじめは会社の近くの病院に通院し、業務の合間に休憩時間をあてて通っていましたが、体外受精を4回トライするもまったくダメでした。そのため、会社の在宅制度を利用し、実績のある有名な病院に転院。直属の上司以外にも、部長まで含めた5名ほどの許可がないと、在宅制度が受けられないため、不妊治療をしていることを告白する形にはなりましたが、結果、一度の体外受精で子どもを授かることができました。
働きながら不妊治療をおこなっていた方の体験談をまとめてご紹介しました。仕事と不妊治療を両立するにはやはり職場の協力も不可欠ですが、現状はまだまだ厳しいようです。不妊治療に対する支援制度が充実している企業もあるようですが、不妊治療への理解がさらに深まり、バックアップ体制が整うといいですね。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。