母を介護する覚悟を
入院のあと、母は半身にまひが残る後遺症を負ってしまいました。それまで私は1人暮らしをしていたのですが、母のことが心配で、実家に戻ることにしました。母は高齢ということもあり、日常生活にも苦労していたところに、体の不自由が追い打ちをかけました。見ているのがつらく、私が一緒に住んで介護することを決意したのです。
育ててくれた恩返しと思って
仕事が終わるとすぐに実家へ帰り、食事の支度や洗濯など、できる限りのことをしています。正直、大変なときもあります。夜中に何度もトイレに付き添ったり、思うように動かない母にイライラしてしまうこともあります。でも、今まで苦労をかけてきた分の恩返し、そう思うと不思議と力が湧いてきます。
当たり前がいかに尊いものか
この経験を通して、当たり前の日常がどれほど尊いものかを実感しました。朝、ベッドから起き上がるなどの私たちが無意識にやっている動作も、母にとっては大変な作業です。ゆっくりと時間をかけて、一歩ずつ前に進む母の姿を見て、今自分が健康でいられることがどれほど幸せなことか、改めて感じています。
まとめ
この出来事があってから、今一度、普段の生活面を見つめ直すキッカケにもなりました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:金田富男/30代男性・会社員。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)
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シニアカレンダー編集部
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