義母に再会した翌日に夫が発熱
家族で関西に行くのだからと、当時はコロナ禍でなかなか会えなかった義母にも会うことにしたのですが……。夫と次男が元気に帰って来たのも束の間、翌日から夫が高熱を出し、検査の結果、新型コロナウイルス陽性と判明したのです。
慌てて義母に連絡すると、なんと夫より1日早く義母も陽性が出ていたとのこと。しかも、私たちから連絡がなければ黙っているつもりだったというのです。「夫たちが来たときにはすでに37.8度の熱があったけれど、言うと来なくなると思って……」と義母は言ったのです。
怒られるから黙っていて!?
しかし、驚きはそこで終わりませんでした。義母は「(夫の)兄たちがこの話を知ったら非常識だと怒られるから、内緒にしてほしい」と懇願してきたのです。
あとから合流した長男と、先に到着していた次男は、義母に何かうつしてしまうといけないと、ずっとマスクをしていました。そのおかげか、2人は感染を免れ、ノーマスクで過ごしていた夫だけが発症したのでした。
それだけさびしかったのかと思うと……
当時は、「少しでも体調不良を感じたら人と会うのは控えましょう」という風潮だったので、義母の行動には正直呆れました。でも、普段どれだけさびしい思いをしているのかと思うと、責める気にもなれませんでした。
この出来事を通して、どんな世代の人でも、さびしさが募るとときに常識から外れた行動に出てしまうことがあるのだと感じました。そこまで追い込まれる前に、周りの人が状況を改善してあげられたら……と思いました。
まとめ
そして何より、わが子たちのお年寄りへの気遣いが、結果的に自分たちを守ったことにも感慨深いものがありました。マスク1つでこんなにも違うのかと、改めて感染対策の大切さを実感した夏休みでした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:中田明子/50代女性・主婦。
イラスト:sawawa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)
シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように!
シニアカレンダー編集部
「人生100年時代」を、自分らしく元気に過ごしたいと願うシニア世代に有益な情報を提供していきます!