産婦人科へ連絡した夫が、「自然流産の可能性が高いって……」と苦しそうに告げます。そして、「腹痛と出血が落ち着いたら来てって」とアキさんに報告します。夫はアキさんを抱きしめ「ごめん何も力になれなくて……」と言い、やさしく包み込むのでした。
翌日、産婦人科を受診すると、医師から「完全流産ですね……」と宣告されます。病院からの帰り道、アキさんは「私のせいだよ」と呟きます。続けて「私、女の子でありますようにって毎日願ってたの」と告白します。その言葉に驚く夫。アキさんは「女の子、やっぱり諦めきれなかった」と正直な気持ちを吐き出します。そして、おなかにいた子は男の子で望まれないと思い出ていってしまった。と話し「私……ほんと最低……」と呟くのでした。
夫の本音。それは…
アキさんの告白にため息をつく夫。そして、まだそんなこと考えているなんて思ってもなかったと言い放ちます。その後に「でもさ、人間の欲って実際そんなものなんだろうね」と話す夫。「人それぞれ配られたカードは違うけど、その中で人生をどう楽しんでいけるか……俺はそれをアキと一緒に考えたい」と思いを告げます。
さらに、今回流産となったことに対し、「辛いけど……どうしようもないことの1つだと思っている」と言います。その言葉にアキさんは強く反応しますが、夫はアキさんが自分のことを責めてしまわないようにと配慮した発言で、「その子はとても大切なことを教えてくれたと思うよ……」とアキさんを、やさしい言葉で包み込みます。そして、「どうして女の子が欲しいのかとかもっと話してよ」とアキさんの本音に寄り添う姿勢を見せます。夫の素直な言葉にアキさんは「ありがとう……」と精一杯の気持ちを伝えるのでした。
◇ ◇ ◇
アキさんのカミングアウトに責めるのではなく、理解を示す夫に愛を感じます。そして、アキさんの気持ちと流産をしてしまった悲しみと自分を責める気持ちでいっぱいいっぱいなアキさんに寄り添う夫に2人が夫婦でよかったと心から思います。素直に「ありがとう……」と伝えられたアキさん。流産は本当に残念でしたが、2人にとって大切なことを教えてくれたのかもしれませんね。
※赤ちゃんの性別を産み分けるために、100%確立された方法はありません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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