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体型に悩む同僚とダイエット。大変身した彼女に…僕は自分の思いを伝えられなくなって

僕が勤める会社で受付業務を担当しているA子。彼女との距離が縮まるキッカケになったのは、あるランチどきのことでした。彼女は、自身がぽっちゃりした体型であることを気にしていて……。

仕事でミス。いつもの公園に向かうと…

僕と彼女が始めて会話したのは、会社近くにある小さな公園。会社の人もあまりやってこないこの公園は、誰にも邪魔されずに過ごせる、僕のお気に入りの場所です。

 

その日、仕事でミスをし上司に叱られてしまった僕は、肩を落としながらその公園へ。すると、僕がいつも座る隣のベンチで、同じ会社で受付業務をおこなうA子が昼食を食べていました。

 

ただ、交流があったわけではないし、彼女も僕のことは知らないだろうと声はかけず……。僕がいつものベンチに座り、食事を始めると、「お芋~お芋~」。どこかから焼き芋販売車の声が聞こえてきて……。

 

子どものころよく両親に買ってもらったなと思い出がよみがえり、「懐かしいな……」と僕が呟くと、小さな声で「久しぶりに食べたいなあ」と漏らした彼女。「え?」と顔を合わせ、僕たちの視線が交わりました。すると彼女は頬を赤らめて……。

 

 

僕は「待ってて」と言い残し、販売車を追いかけました。そして、手に入れた焼き芋を半分差し出し、「一緒に食べませんか?」と、彼女を誘ったのです。驚きつつもうれしそうに頷いてくれた彼女。

 

その日から僕たちはこの公園で一緒にランチをするようになりました。

 

同僚たちからの心ない言葉

ある彼女と公園でランチをしていたとき。植え込み越しに同僚たちの心ない会話が聞こえてきました。

 

「うちの会社の受付嬢も、取引先の会社の子みたいにかわいければなぁ」

 

「太っているA子。痩せたらかわいくなるかもよ?」

 

「無理だろw」

 

「だなw」

 

彼女のことを悪く言う同僚たちに僕は憤りを感じました。しかし、彼女は「よくあることだから気にしてません」と微笑みます。ただ、その瞳には涙が浮かんでいて……。

 

そして彼女は、会社ではなくこの公園で昼食をとっている理由を教えてくれました。社食で食事をしていた際、みんなと同じ食事をしていただけなのに、先輩や同僚などから「いい食べっぷりだ」と笑われたり、「足りるの?」とからかわれたりしたのだそう。「一緒にいた同僚たちは気にしなくていいと言ってくれたけれど、社食で食べることがつらくなってしまった」と言います。

 

「そんな! 今のままで十分すてきなのに!」

 

彼女の話を聞き、僕は思わず本音が漏れてしまいました。ふいに出てしまい僕は「あ……」と恥ずかしくなってしまって……。

 

すると彼女は微笑んでこう言いました。「ありがとう……。そう言ってくれてうれしいです。でも、やっぱり一度は痩せてみたいと思っていて。ただ、あまりダイエットがうまくいかなくて……」。

 

彼女が心から笑えるようにしてあげたい。そんな思いで僕はこう提案してみることにしました。

 

 

「僕と一緒に、ダイエットをしてみませんか?」。

 

ダイエットの成果

あれから1年――。一緒にトレーニングや運動をした結果……彼女はダイエットに成功

 

 

自信が持てるようになったのか、背筋が伸び、笑顔には余裕も感じられるように。ダイエットする前からかわいらしい女性だと思っていましたが、ダイエットしたことでさらに美しさに磨きがかかったように感じました。となれば、もちろん男性社員たちが放っておくはずがなく……。

 

彼女のダイエットが成功してからは、休日に一緒に運動をすることもなくなりました。そして、日々、会社で多くの男性社員からアプローチされ、男性たちの中心にいる彼女が、急に遠い存在になったように思えて……。

 

「彼女はよりかわいく、きれいになった。僕はもっと釣り合わなくなったよな……」。

 

僕は、彼女への自分の気持ちを抑え込むようになってしまいました。

 

彼女から突然の…!?

そして僕は彼女を避けるように。「自信を持った彼女なら、いい人を見つけられるはず」そう思って。

 

そんなある日のこと。A子から急に食事に誘われました。僕は「ダイエットが成功した際には、おいしいスイーツのお店に連れていく」と伝えていて、A子から「連れていってください!」と言われたのです。

 

複雑な心境ながらも、予定がなかった僕は承諾。そして久しぶりに彼女と2人の時間を過ごすことに。僕が連れていったのは、パンケーキが評判のお店でした。

 

食後、彼女と何気ない会話をしながら帰路に就くと……。

 

「あの……。彼女さんとはよくこういうおいしいスイーツのお店に行くんですか?」

 

彼女の言葉に、僕は思わずフリーズしてしまいました。彼女の言葉の意味を考えてしまったからです。すぐに返答できずにいると、彼女から耳を疑う言葉が飛び出して……。

 

「あなたが好きです」

 

「ええ!?」

 

「すみません、私なんかに言われても困りますよね」

 

「まさか! 僕も同じことを思っていたから驚いてしまって……」

 

僕の言葉に顔を赤らめる彼女。僕が思いを寄せていたのは一方的ではなかったのです。「1年前からずっと好きでした」。改めて告白すると「私もです」彼女は微笑んで、改めて僕の告白を受け入れてくれました。

 

こうして恋人になった僕たち。ダイエットをしていたころと同じように休日は一緒にトレーニングしたり、運動したりと2人の時間を楽しむように。今では、彼女のほうが僕の健康を管理してくれています。いつまでもこうしてお互いに支え合っていけたらいいなと思うばかりです。

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

 

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