今回は、1月生まれの女の子の赤ちゃん3,533名の名前から、人気の「ネオクラシックネーム」を紹介いたします。
澪(主なよみ:みお)
「澪」は「水路」を意味し、水が持つ清らかさや流れのある美しさが、古風でありながらも神秘的な印象を与えます。古くから日本の詩歌や文学で使用され、特に和歌の世界では「澪標(みおつくし)」という水の流れを示す標識のことを指す言葉があります。
「みお」という二音の響きは洗練された軽やかな印象を持ち、シンプルで親しみやすい名前として人気です。「みお」は、1月のよみランキングでは5位にランクインしました。
六花(主なよみ:りっか)
「六花」は1月の雪景色を思わせる名前として例年冬生まれの子に人気の名前で、1月は10位にランクインしました。雪の結晶を意味し、繊細で美しいイメージを持ちます。冬にぴったりの情景を感じさせる名前でありながら、どこか儚げで幻想的な響きが特徴です。
一方「りっか」というよみが新鮮で、かわいらしさと上品さを兼ね備えているようです。
陽葵(主なよみ:ひまり)
「陽」は明るい太陽を、「葵」は古来より家紋などに使われた格式のある漢字です。
漢字それぞれはどちらも古風な要素を持ちながら、「ひまり」「ひなた」「ひより」など現代的なよみを当てるのがポピュラーになってきています。
名前は年間人気ランキングで2023年は1位、2024年は2位と近年大人気の名前となっています。冬の寒さの中でも陽射しを感じるような温もりを持つ名前です。
莉子(主なよみ:りこ)
「子」を止め字に用いる伝統的な命名方法を用いた「莉子」。「莉」はかわいらしい可憐な花・ジャスミンを指し、優雅で可憐な印象を与える漢字です。
現代的な視点では「りこ」という響きがシンプルでありながらも、洗練された印象を持ち、近年トレンドとなっている名前です。1月の名前ランキングでは21位でした。
柚乃(主なよみ:ゆの)
「柚」は「柚子」に用いられる漢字で、冬の果実として馴染みがあり、寒い季節に温かみを感じさせる漢字です。「乃」は古風な助詞として、やわらかさや上品な雰囲気を醸し出します。
「ゆの」という二音の響きがやさしく現代的でありながらも、ふんわりとした印象に。
心陽(主なよみ:こはる)
「心」を「こ」とよませることで、日本の伝統的な印象を残しつつ、トレンドの人気漢字を組み合わせることで現代的なイメージもある「心陽」。
「陽」は陽射しのような明るさを表し、「こはる」というよみは春を思わせる穏やかでやさしい響き。寒さの中に春の訪れを待ち望む気持ちが込められているようです。
彩葉(主なよみ:いろは)
「いろは」というよみから日本の文字文化「いろは歌」を連想させ、古典的な美しさを感じさせます。「彩」は鮮やかさや華やかさを、「葉」は生命力や成長を象徴しています。
個性的でありながらもナチュラルな雰囲気が人気を集めていて、1月の名前ランキングでは25位にランクインしました。
椛(主なよみ:もみじ)
「椛」は「もみじ」とよみ、紅葉を連想させる美しい名前です。古くから日本の秋の風物詩として親しまれており、古風な魅力があります。伝統的には「紅葉」という表記が主流でしたが、「椛」は新しい名付けの流れの中で使われるようになり、モダンな印象を与える漢字として認識されています。
同名では、スケートボード・西矢椛(にしや もみじ)選手が当時13歳で金メダルを獲得し、話題となりました。
菜瑚(主なよみ:なこ)
「菜」は自然ややさしさを感じさせ、「瑚」は珊瑚を連想させることで、美しさと生命力を象徴しています。それぞれ漢字自体は古くから使われてきたものですが、「なこ」という二音の響きがかわいらしく、現代的なセンスを感じさせます。
「瑚」は1990年(平成2年) に人名用漢字として追加されており、「菜瑚」は比較的新しい漢字の組み合わせです。個性的でオリジナリティがあり、透明感のある名前です。
依采(主なよみ:いと)
「いと」というよみは古典的な印象がある一方、漢字の組み合わせが現代的。「依」は頼る、支える、「采」は華やかさや豊かさを表し、繊細な美しさを感じさせる漢字です。
シンプルでありながらも優雅な雰囲気があり、クラシカルな魅力とモダンな響きを兼ね備えた名前として人気を集めています。
◆今回ご紹介した「ネオクラシックネーム」では、「六花」のように寒さの中にある凛とした美しさや、「心陽」のように新たな芽吹きや暖かさを感じさせる名前が目立ちました。これから女の子の名前を考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
<調査概要>
調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方
調査期間2025年1月1日(水)〜2025年1月25日(土)
回答件数:女の子:3,533件