騒音の苦情が来た
ある日買い物から帰宅すると、玄関のポストに手紙が挟まっていました。読んでみると、どうやら下の階の住人からの苦情のようです。「子どもたちの足音が朝から晩までうるさすぎて、困っている。親にもなって人の迷惑も考えられないのか」といった内容がかなりの長文で書かれていました。しかし、息子はまだ生後8カ月。歩くことはできません。
頭が真っ白になり玄関前で私が戸惑っていると、そこへ手紙を入れた本人が登場。50代ぐらいの女性でした。手紙だけでは足りなかったのか、直接文句を言いに来たのです。「下に住んでるんですけど! お子さんの足音が毎日毎日うるさくて本当に迷惑! ちゃんとしなさいよ!」と怒り全開。もしかしたら、わが家の上の階のお子さんの足音を、うちの子の足音だと思っているのかもしれません。あまりの剣幕に驚きましたが、私は「まだ歩けもしないわが子ですが、ご迷惑をおかけしているようで……」とひるむことなく伝えると、抱っこ紐の中で眠る小さな息子に驚いた様子。「こんな小さい赤ちゃんがあんな足音出すはずがないわ! じゃあ誰なのよ……」とひとりでブツブツ言いながら帰っていきました。
数日後、管理会社から「足音などの騒音にはご注意ください」と注意喚起の紙が入っていたので、うちの騒音ではないとわかったあと、下の階の人が管理会社に連絡をしたのかもしれません。しかし結局、上の階の足音は収まることはありませんでした……。数カ月後、騒音が原因かはわかりませんが、下の階の住民は引っ越していきました。わが家は、息子が歩けるようになってからは、迷惑にならないようにできる限り気をつけて過ごしています。
マンションの騒音問題はよく耳にしますが、確証もないのに初めから決めつけるようなことをするのは新たなトラブルの火種になりかねないと思った私。もしこの先騒音に苦しめられても、決めつけて行動しないようにして、穏便に解決できるようにしようと考えるきっかけになった出来事でした。
著者:立川りか/30代・ライター。6歳の男の子を育てるママ。息子の好きを全力で応援するため日々奮闘中。虫が大の苦手だが、息子の虫取りに付き合ってきたおかげで少しだけ耐性がついてきた。食後のデザートや週末の晩酌がご褒美。
作画:ひのっしー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)
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