夫が単身赴任中で雪国在住のワンオペママ。上の子が小学校に入り、月に2~3回、旗振りに立つ日があります。しかし「子が病気のときは旗振りに立てない」と言ったら、地区長さんが逆ギレし「あの家だけ旗振り当番をやらない」と陰口をたたくように。それを聞いたほかの地区長さんが「いじめと言われても仕方ない…」と言い…。
旗振り当番をやらされなくなってから、しばらくして…
当番表を持ってきた地区長さんは、ママにこれまでのことを謝罪したそう。
でも、正直なところ、ママも「それならいいですよ~☆」と、すぐに気持ちを切り替えられるものではありませんでした。
大雪の日だろうが、子どもが胃腸炎で嘔吐・下痢の真っ最中だろうが、子どもがインフルエンザだろうが、旗振りに立てと言われたあの悔しさや怒りは簡単に水に流せるものではなかったそうです。
「やらなくていいんじゃないんですか~?」と、嫌味のひとつも言いたいところでしたが…。
ママは、当番表を受け取ることにしました。
「この学区に住む以上、自分の子どもも誰かに見守られているはず」と、言いたいことはありましたが、ぐっと飲み込んだそうです。
地区長さんはずいぶん反省したようで、それ以降、態度はかなり軟化し、悪天候のときは家庭の判断でお休みでも構わない、子どもの体調が悪いときもお休みで大丈夫、ということになりました。
最初からそうしてくれれば…という思いもあったそうですけどね。
ちなみに、大雪の日にガタガタ震えながら旗振りに付き添っていた下の子も小学生になり、ママは今は無理のない範囲で旗振りに立っているそうです。
※PTAや地区長に言われたからといって、必ずしも旗振り当番をやらなければならないわけではありません。PTA活動はボランティアであり、強制ではありません。
※意義のあるPTA活動によって助かっているお子さん、ご家庭が多々あると思います。ちょっと困ったな、という出来事中心に取り上げておりますが、活動そのものを否定する意図はありません。お話として読んでいただけますと幸いです。
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ほかの地区長さんがいさめてくれたおかげで、頑なだった地区長さんも考えも柔軟になり、みんなが少しずつ協力し合って無理のない範囲で活動をし、地域みんなで助け合いながら子どもたちの安全を見守ることができたら、こんないいことはないですよね。ママさんは嫌な思いも苦労もされましたが、あのときの行動は、その後のご自身はもちろん、ほかのママさんにも役に立ったと思います。助け合いの心を忘れてはダメですね。