33歳の誕生日を目前に独り身に
私は22歳で上京しました。最初のころは「田舎に帰りたい」「帰ろうかな」を繰り返していましたが、気づけば東京生活も10年が経過。
そして33歳の誕生日を目前にしたある日、当時付き合っていた彼にフラれてしまったのです！ 私にとっては青天の霹靂。ショックのあまり東京にいる意味すらわからなくなってしまいました……。
そんなとき頭に浮かんだのが、10年前リゾートバイトに行った沖縄のこと。当時の友人が宮古島で居酒屋をオープンさせていたので、「現状を変えたい」「失恋を忘れたい」という思いから、沖縄へ旅立つことにしたのです。
沖縄でまさかの出会いが！
沖縄では友だちのお店を手伝いながら2カ月ほど過ごしました。
青い海と、温かくてやさしい地元のかたがた。もともと田舎育ちの私は、東京を離れてのんびりした沖縄時間に浸っているうちに、「無理して東京にしがみつかなくてもいいのかな」と心境が変化してきました。そして、なんと思いきって沖縄への移住を決めてしまったのです！
それから一度、東京に戻ってアパートを引き払い、1カ月もしないうちに再び沖縄へ向かいました！
こうして始まった沖縄での新生活。間もなくして、たまたま入ったバーのマスターと仲良くなり、バーベキューのお誘いを受け、参加することにしました。
あれよあれよと結婚の話に！？
そのバーベキューで思わぬ出会いがありました。
彼とは出会ったその日に「今度、一緒に沖縄観光に行こう！」と話がまとまり、その観光デートが楽しかったのがきっかけで交際に発展！びっくりするくらいトントン拍子に事が進みました。
そして、交際してから3カ月ほど経ったころ、たまたま私の両親が旅行で沖縄にくることになりました。このときはまだ、2人の間で結婚の話は具体的にしていなかったのですが、こんなタイミングはそうそうないということで、急きょ、両家で食事会をすることに！ すると、お互いの両親が私たちのことを好ましく思ってくれたようで、私たちの意思が決まっていないのに、お互いの親から「早く結婚しなさいよ！」と言われてしまったのです！
両親に発破をかけられたことで、なんと彼がプロポーズをする前に入籍日が決定！ あわただしく決まってしまったので、プロポーズはないかな……と半分あきらめていましたが、彼は元旦にプロポーズをしてくれました。こうして、なんと交際してから8カ月でスピード結婚をしたのです。
今では息子が生まれて、家族が増えました。子は宝ですね。本当にかわいいです！ 夫と結婚したからこそ、息子と出会えました。きっと、あのまま東京にいたら、振られたことをずっと引きずっていたかもしれません。「人生、行動あるのみ！」と言いますが、本当にそうだなぁなんて実感しています。
文：東城 奈都／女性・主婦
イラスト：アゲちゃん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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