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「本当のママがいい」不倫相手を生みの親だと娘に説明していた夫→真実を追求、娘を諭してくれた人とは?

最近、小学5年生の娘は反抗期。それに、今どきの子どもらしく、承認欲求のかたまりです。それを満たすために、あれを買って、ここに連れていけと、娘のわがままに振り回される私。夫は娘に甘く、何でも言うことを聞いてしまうため、外食もお出かけも、なんでもパパと一緒に行きたがります。私とは行きたくないと言われてしまい、少し切ないですが、それも成長の証なのかと思って、私はのんびり構えることに……。

 

反抗期はいつか終わるもの。深刻に考えたり、いちいち傷ついたりしていたら、私がもちません。私は娘の成長ととらえて、嵐が過ぎるのを待とうと思っています。

 

そんな私に対して、夫は「少しは傷つけ」と言い、娘に嫌われる原因を考えろと、迫ってきます。夫が娘に甘い分、私までなんでも娘のわがままを聞くのは良くないと思って、きぜんとした態度をとっていたのですが……。

 

 

私への不満をぶちまけ、不機嫌になる夫

夫は、娘が私を嫌うのもわかると言い、私への不満を言い出しました。お弁当に冷凍食品を入れること、スーパーのそう菜を夕食に出すことが気に入らない。掃除機を毎日かけないことや、洗濯物のしわが伸びていないことも嫌だなどと、夫は次々と不満を口にしました。毎日しっかりメイクしろとまで言われました。

 

わが家は共働きです。夫が家事の1つでも手伝ってくれたら、不満を少しは解消できると思いますが、まったく手伝ってくれません。そうでなければ、私が専業主婦になれるように、夫にもっと稼いでもらうしかありません。そう夫に話すと、「それは無理だ」と言います。それなのに、私だけが悪いと言われるのは心外です。

 

一瞬しどろもどろになった夫でしたが、こんな状態なら私の実家に助けてもらってはどうかと提案してきました。私が裕福な家庭の娘だから結婚したのに、全然生活がラクにならないと、不機嫌になる夫。

 

このとき、私の実家からの恩恵に期待して結婚を決めたと知り、私はとても傷つきました。さらに夫は、「お前は最低の嫁だ」と私をののしり、想像と違った結婚生活にため息をつき、結婚したのが間違いだったとまで言われました。

 

 

娘にはママが2人いる?本当のママとは?

ある日、私は娘と喧嘩をしてしまいました。娘があまりにわがままを言うので、つい強く叱ってしまったのですが……。


「ママなんて大嫌い!! 早く本当のママと一緒に住みたい」
「本当のママなら怒らないもん!」

怒って部屋に閉じこもってしまった娘から、意味深なメッセージが届きました。本当のママ? え……?

 

「どういう意味? 私が本当のママだけど…」
娘は、私がおなかを痛めて産んだわが子に間違いありません。私が正真正銘の母親なのですが……。

 

「え?」
娘はなぜか驚きます。私は娘が驚くことに驚いたのですが……。

なぜそんなことを言ったのかと聞いてみると、夫から産みの親は別にいると説明されたと言います。そして、娘はその本当のママという人物と何度も会っているのだそう。とてもやさしく、会うたびにプレゼントをもらっているようです。

 

やさしいその女性には、どんなにわがままを言っても怒られないそうで、それは本当のママだからだと夫が娘に教えたそうです。そんな見知らぬ女性を慕っている娘の言葉に私はショックを受けましたが、私が本当の母親であることも、誰よりも娘を愛していることは譲れません。

 

DNA鑑定をして、娘にその結果を知らせた私。娘に私が母親で間違いないと説明すると、娘は納得し、涙ながらに謝罪してくれました。

 

その後、夫になぜ嘘をついたのかと問い詰めると、不倫を告白されました。娘の話を聞いて、何となくわかっていましたが……。不倫相手との再婚を考えているという夫。なんと、娘を引き取って育てると言い、養育費を要求してきました。

 

夫は、不倫も離婚も私のせいだと思っていて、「責任を取れ、慰謝料なんて請求するなよ?」と言ってきたのです。

 

家に不倫相手を連れ込んでいるところを娘に見られ、相手を産みの親だと説明していた夫。しかし、すでにそれは嘘だったとわかり、娘は夫に見向きもしなくなっていました。夫にだまされていたと知り、もう会いたくないとすら言っています。

 

 

義父のありがたい話に思わず涙…

夫とはもう同じ家にいたくないため、私はショックを受ける娘を連れて、義実家へ行きました。事情を説明すると、義父が娘に娘が生まれたときの話をしてくれたのです。娘がどんなに愛されて生まれてきたのかを話してくれて、娘は目を赤くしながら聞いていました。

 

そして義父は、叱るという行為はやさしいからできることだと娘に説明してくれました。私が娘を叱るのは、娘が悪いことや間違ったことをしたとき。それは、娘が悪い大人にならないように、心を鬼にしてわざわざ叱っているのだと教えてくれたのです。

 

義父は娘を諭しながら、自らを反省。子どもの育て方を間違えたかもしれないと吐露し、娘には夫のように、嘘をついたり、裏切ったりするような大人になってほしくないと涙を流しながら言いました。

 

そんな義父の協力もあり、無事に離婚が成立し、私は娘と家を出ました。慰謝料も養育費もしっかり受け取ることができました。夫は義父母からも縁を切られ、お金もなくなり、不倫相手とも破局したそうです。この一件で、娘の反抗期も下火になり、今は親子2人で仲良く暮らしています。義父母とは良好な関係を続けています。

 

◇ ◇ ◇

 

純粋な子どもに、ついてはいけない嘘をついただなんて、本当にひどい話です。子どもの手本となるべき親として、絶対にしてはいけないことですね。不倫相手の女性も子どもを騙していることに抵抗はなかったのでしょうか……。父親に嘘をつかれていたと知ったときの娘の気持ちを考えると、心が苦しくなりますね。やさしい母と義父母の愛情を受けて、心の傷が少しでも癒えることを願うばかりです。

 

 

【取材時期:2025年1月】

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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