子宮筋腫を小さくするために、甘いものを避け、コーヒーも週に1杯だけ。外食の誘いも断り、野菜中心の和食を続けていました。ところが生理の症状は重くなるばかり。実らぬ努力に主人公は打ちひしがれます。
せめて、このつらさを誰かと分かち合いたいと願うのですが……。
「仲間がいた!」と思ったけれど
同級生に会ったときに子宮筋腫を持っていることを打ち明けると、友だちも「私もあるよ」と教えてくれました。ただ、友だちの場合は子宮の外側にできるタイプの「漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)」でした。
私の筋腫は子宮の内側にあり、過多月経の症状があったのですが、友だちは生理に異常はないのだそう。調べてみると漿膜下筋腫の場合は、子宮内部を圧迫することがないので、月経異常などの症状は現れにくいようでした。
かかりつけの産婦人科医によると、子宮筋腫がある人のうち、過多月経の症状が出るのは約1~2割で少ないとのことでした。自分と同じような悩みを持つ人が周囲におらず、孤独を感じてしまいました。
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「子宮筋腫」の中でも、特につらい症状に悩まされていた主人公。病名は同じでも一概に過多月経になるわけではない、というところに「子宮筋腫」に対する理解の難しさも潜んでいるように思えます。
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