「助け合い」の意味を履き違えるママ
息子の出産予定日が近づいていたある日、今後は赤ちゃんの泣き声でご迷惑をかけるかもしれないと思い、マンションの上下左右の部屋にあいさつに行きました。すると偶然、下の階のAさんも妊娠中であることがわかり、しかも出産予定日は数日違い。お互い初めての出産なので助け合い、子ども同士も遊ばせようね、と話していました。
そして無事に出産して帰宅した数日後、突然家のチャイムが鳴ったので出てみると、そこにはAさんの姿が。育児用ミルクがほしいと言うので、切らしてしまったのかな? と思った私は、個包装のスティックを2本渡しました。「ありがとう」と言って帰るAさん。するとまた数日後、赤ちゃん用の洗濯洗剤を貸してほしいと言ってきます。ストックがなかったためボトルごと渡すと、数日経っても返してもらえず、少し非常識なのでは? とモヤモヤします。しかし、わざわざ返してと言いに行くのは気が引けてしまったので、私は仕方なく新しい物を購入。
さらにまた数日すると、今度はおむつがほしいと言うのです。私は5枚ほど渡そうとしました。すると「いやいや、1袋もらっていい?」と言われてびっくり! 今までのことも思い出してだんだんと腹が立ってきた私は、「さすがに1袋もあげられないよ? ドラッグストアはすぐそこだし、買ってきたらいいじゃん! なんでうちのを使おうとするの?」とひと言。するとAさんは「いや、おむつ高いから節約しようと思って!」と言います。この発言にイラッとした私は、毎日のようにチャイムを鳴らしてくることにもうんざりしていたので「節約したい気持ちはわかるけど、やり方が違うと思う。本当に困っているときは助けるけど、毎日何かともらいにくるのはやめてほしい。うちを節約のために使わないで!」と強めに伝えました。するとAさんは「わかった」とだけ言い、かなり不服そうな顔をして帰って行き、それ以降訪問はなくなりました。
それから数カ月後、Aさんはマイホームを購入して引っ越していきました。本当にお金に困っていたのなら悪いことをしたかもと考えていましたが、その心配はなさそうで一安心。節約したいから人の物をもらうという発想には本当に驚きました。Aさんを反面教師にして、これからも常識と節度を大切にしたいと思った出来事です。
著者:立川りか/30代・ライター。6歳の男の子を育てるママ。息子の好きを全力で応援するため日々奮闘中。虫が大の苦手だが、息子の虫取りに付き合ってきたおかげで少しだけ耐性がついてきた。食後のデザートや週末の晩酌がご褒美。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)
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