不倫を疑って夫に詰め寄ると、「子どものためじゃん」と言い、ただの保護者同士の交流だと主張。変な想像をして疑うほうが下品、欲求不満なのかと逆に私をこき下ろす始末です。
このとき、私の中で何かがはじけ飛びました。腹が立って腹が立って仕方なく、言い返す気にすらなりませんでした。
娘のおゆうぎ会が仕返しのヒントに
夫に対する怒りがおさまらないまま過ごしていたある日、娘が近寄ってきていいものを見せてくれました。おゆうぎ会で演じる探偵役の練習を頑張っている娘は、家でも探偵になりきっています。私のスマホを使って、お友だちと探偵ごっこに夢中。
娘が偶然見せてくれたのは、なんと夫のスマホ。昼寝をしていた夫の手から娘が抜き取ってきたスマホを使って、助手の探偵と連絡を取る真似をして遊んでいたのです。そして、画面にはママ友から「会いたい♡」とメッセージの通知が……。そこで、私は良案を思いつきました。「目には目を歯には歯を」と言うので、私も夫にお仕置きしようと思います!
まずは、ママ友の旦那さんに連絡をして、事情を説明。私たちも探偵になりきって、不倫をあばこうと提案しました。やはり向こうも、疑っていたようで、お互いに情報交換をしましょうということに……。
保護者交流で情報交換!
それからというもの、私はことあるごとに夫に娘を見てもらい、友だちと会うと言って出かけました。会っていたのは、ママ友の旦那さん。情報交換をして、証拠を集める方法や、お仕置きするための作戦会議をしていたのです。
私があまりにも頻繁に出かけるので、夫は不機嫌になりイライラをぶつけてくるようになりました。私がお友だちのパパとお茶をしていたと話すと夫は、「2人だけで会ったら浮気だろ!」と大激怒。自分はいつもママ友と2人きりで保護者同士の交流をしているのに、なぜ私はダメなのか不思議でたまりませんでした。私は夫がしているようないかがわしい交流とは違うのに……。
すると突然、インターホンが鳴りました。準備が整い、私たちはいよいよ決戦のときを迎えたのです。旦那さんに首根っこをつかまれたママ友がやってきました。それを見て、夫は真っ青な顔をしています。
私は、娘が練習しているおゆうぎ会のセリフを引用して「どういうことか説明してもらうわよ!」と夫に詰め寄りました。
娘を真似て探偵になりきった結果
高級レストランのレシートから、夜の繁華街デートの写真まで、夫とママ友が不倫している証拠を突きつけました。はじめはなかなか証拠をつかめず苦戦しましたが、ママ友のネットワークを活用すると、瞬く間に情報が集まったのです。これには私も旦那さんも、すごい情報網だと改めて恐ろしくなりました。
夫とママ友はうなだれ、観念した様子です。その後、私たちはお互いの夫と妻に離婚を言い渡しました。
無事に離婚できて、慰謝料も養育費もしっかり受け取れた私は、娘と新しい生活をスタートさせました。ママ友の家庭も同じ結果となったようです。
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ママ友やパパ友と子育ての悩みを共有することは、とても有益なことだと思います。しかし、度を超えた交流は良い結果を生みません。まして、男女2人で会っていたとなると、周りからあらぬ噂を立てられてしまう可能性や、それがトラブルのもととなり大事に発展してしまう可能性すらあります。どこで誰に見られているかわかりません。家族のためにも、疑われるような行動は避けたいですね。
不倫がバレて家族を失った夫、そしてママ友にも、今回の不貞行為をしっかりと反省し、今後は誠実に生きていってほしいですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。