それからというもの、必死に会社を大きくしようと奮闘した私と彼氏。経営もだいぶ安定してきたので、結婚のことも視野に、これからの生活を2人で考え始めました。
そんな矢先、例の同級生から「さっき友だちから聞いたんだけど……あんたの会社、上場準備してるって本当……!?」と連絡が来て……?
婚約者と会社をねだってきた同級生
「詳しく聞いたら、めちゃくちゃ急成長してるって……!」「絶対失敗するって思ってたのに……」と未だに失礼なことを言ってくる同級生。
「あぁ、あなただけは全然応援してくれなかったわよね」「逆にそれで火がついたっていうか……絶対にこの会社を潰すもんか!って思ってがんばってこれたのよ」と言うと、「どうせ運が良かっただけよ!」「偉そうに、成功者ぶりやがって!」と悔しそうな同級生。
「昔から地味でガリ勉で、つまんない女だったくせに!」と言ってきた同級生ですが、当の本人は昔から派手に遊び呆けてばかり。私のことをやっかむ暇があったら、真面目に働けばいいのに……。
「どうせ、女は捨ててるんでしょ?」「彼氏と起業したとか言ってるけど、結婚は遅そうね~」と話題を切り替えてきた同級生。どうしても私にマウントを取りたいのでしょう。
だから、私はそろそろ彼氏と結婚しようと思っていることを正直に話しました。すると、「う、嘘でしょ、そんな……」「私、結婚だけはあんたより早くできると思ってたのに!」と同級生。
「本当に最悪……!」と言ってしばらく黙り込んだあと、同級生は「……そういえば、あんたの彼氏ってたしか実家が会社経営してたわよね?」と聞いてきました。「うん、だから会社の経営についてはよく相談させてもらっているよ」と答えると、「やっぱりね!どうせあんたの仕事の成功なんて、全部その御曹司の彼氏のおかげなんでしょ!」と言ってきたのです。
「きっと仕事だって、彼氏の実家の会社からもらってるんでしょ!?」「そんなのただのコネまみれのエセ成功者じゃない!」と同級生。毎日必死に、ときには泣きながら仕事をがんばって、ようやくここまで来れたのに……!
さらに、同級生は「彼氏も会社もいるなんて、あんたには不相応!」「彼氏のほうを私によこしなさいよ!」と言ってきたのです!
「そんな、彼を物みたいに扱わないで!」「彼にだって気持ちがあるの!」と言うと、「じゃあ会わせてよ!」「きっと彼、私にメロメロになっちゃうはずだから!」「彼と別れる準備をしておきなさいよ!」と同級生。
売り言葉に買い言葉、こうして私は彼氏を同級生に会わせることになったのです。もちろん、私の同席なしで……。
食い違う同級生と彼氏の話
その週末――。
経緯を知った彼氏は「一応、君のお友だちではあるから……できるだけ穏便に済ませてこようと思う」と言って、出かけていきました。
そしてその数時間後、同級生から「思ったとおり、あんたの彼氏は私に夢中になったわ!」と連絡が来たのです。
「あんたの婚約者奪っちゃった♡ごめんね~w」
「彼、今ごろ私との結婚準備を進めてくれてるわ♡」
「彼なら私の隣にいるけど?」
「え?」
同級生と会って、そのまますぐに私のところへ帰ってきた彼氏。私はお茶を飲みながら、彼氏から同級生と会った感想を聞いていたのです。
「彼は『全然興味もわかなかった』って言ってるし、それどころか『二度と会いたくないぐらいだ』って言ってるわよ」「どうしてそれが、『結婚準備を進めてくれているはず』になるわけ?」
呆れながら尋ねると、「負け惜しみで変なこと言い出さないでよ!」「彼は私に夢中になってたもん!すぐにあんたに別れ話を切り出すはずなんだからね!」と同級生も自分の主張を譲りませんでした。
欲張り同級生の末路
「いや、その予定はないですね」「はっきり言わせてもらいますけど、僕は全然あなたに興味ないです」と、私に代わって返事をしたのは彼氏でした。
「学生時代には彼女と仲良くしてくれていたそうですが……全然考え方が違いすぎて、驚きました」「本当に友だちなのか信じられなくて、確認のためについ質問ばかりしてしまったんです」「あなたの返答にはひたすら呆れてましたけど……」
彼が「仕事は?」と聞くと、同級生は「してないの!だって私に見合う仕事がないんだもん!」と答えたそう。そして、「将来のことは?」という質問には「お金持ちと結婚して、優雅に暮らすの!専業主婦になって毎日遊ぶわ!」と答えたのだそうです。
「そういう女性を好ましく思う男性もいるとは思いますが、僕にとっては彼女のように毎日全力で働く女性のほうが輝いて見えるんです」「僕は彼女しか見えていません」「一緒に起業した会社も、彼女の夢だったから一緒にがんばってるんです」
隣で聞いていて、私は赤面。こんなふうに私のことを思っていてくれたなんて……。
「あんた、そんなこと言う人だったなんて……大嫌い!」「すっごくむかつく!ちょっと会社がうまくいってるからって調子に乗るんじゃないわよ!」「そんな2人の会社なんてすぐに潰れるんだから!」と同級生。
「はい、調子に乗らずにこれからも2人で全力でがんばります!」「今年の売上5億はすでに確定してますし!」と、負けじと言い返した彼氏。そして、「彼女のことは僕が必ず幸せにしますから!」と言ってくれたのです。
私たちの会社の業績を聞いた同級生は、しばらく言葉が出てこないようでした。しかし、「今までごめんなさい……」と消え入りそうな声で言ってきたのです。私と彼氏は顔を見合わせ、お互いに微笑みました。これで一件落着、と思いきや……続けて同級生はとんでもないことを言い出したのです!
「そんなにすごい会社だったなんて……私、あんたたちのことを見直したよ」「それで……私たち、友だちでしょ?だから、あんたたちの会社で私にもなにかいいポジション用意してくれないかな?」「これからは2人のことを応援するから、月収100万くらいで大丈夫だよ!」
再び、顔を見合わせた私たち。お互いに今度は開いた口が塞がりませんでした。私がぽかんとしている間に、彼氏が「さんざん僕らの努力を馬鹿にして、成功したら途端に擦り寄ってきて……そんな人とは一緒に働けません!」と言ってくれました。
「そんなつもりじゃないのよ!」「私、本当に反省しているんだから!」と言う同級生。
私は「反省してももう遅いのよ」「あなたとの縁はこれまで、2度と連絡してこないで!」と言って、電話を切りました。そのまま彼氏の見ている前で、彼女の連絡先をブロックしました。
その後――。
私はほかの同級生や共通の知り合いたちに経緯を説明し、彼女からの連絡を私たちに繋がないようにお願いしました。みなさん快く理解してくれて、おかげさまで今のところは毎日平穏に過ごしています。
ほかの同級生から聞いたところによると、例の同級生は「あいつにできるなら、私にだってできるはず!」と言って、起業したそう。しかし、何の知識もないまま起業したため、両親の老後の蓄えを使い潰す日々を送っているようです。
そして、私は無事に彼氏と入籍することができました!これからはより絆の深いパートナーとして、会社でもプライベートでも仲睦まじく過ごしていこうと思っています。
【取材時期:2025年2月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。