私は長年生理不順があり、卵巣の病気も経験していました。夫婦共働きでしたが、夫の転勤を機に仕事をやめ、妊活に専念しました。病院での治療と合わせて体質改善も心がけ、人工授精5回目で妊娠しました。そんな私の妊活の体験談をご紹介します。
冷え性の悩みと卵巣の病気
私は手足がいつも冷たく、冷え性が長年の悩みでした。また、10代のころから生理不順で病院に通っており、20代半ばには皮様嚢腫(ひようのうしゅ)で手術も経験しています。
そして、結婚2年後から妊活のため産婦人科に通い始め、タイミング法4回目で妊娠反応が出ました。しかし、結果は胞状奇胎(ほうじょうきたい)だったため、手術で妊娠を中断することになりました。胞状奇胎の手術後は、血液データに問題がないか定期的な検査が必要で、半年間は避妊しなければなりません。
その後、夫の転勤を機に仕事を辞めて引っ越し、それからは妊活に専念することにしました。
人工授精4回目でも結果が出ず
引っ越し先の新しい病院では、タイミング法を2回おこなった後、夫婦の検査をしました。医師からは、夫の結果があまり良くなかったことから、人工授精を勧められました。私は生理不順があるものの、女性ホルモンの服薬と注射で排卵は起きていたため、人工授精で結果は出るだろうとのことでした。
しかし、人工授精4回目を終えても結果が出なかったのです。さらに薬の副作用によって子宮内膜が薄くなっていたため、治療を2カ月お休みすることにしました。
体質改善に努めた3カ月間
治療を休む間、妊活に良いと言われていることは試してみようと思い、なかでも冷え性改善に努めました。
特に努力したのは、パワーヨガをすることと食事内容に気を付けることです。パワーヨガは、DVDを使って自宅で20分から1時間程度おこなうことを日課としました。食事は栄養バランスに気を付け、たんぱく質や体を温めると言われる根菜類や生姜などを積極的に摂るようにしました。
その他に、就寝時間も遅くならないように気を付けたり、湯たんぽで足やおなかを温めたりしました。そして、体質改善を心掛けて3カ月後におこなった人工授精で妊娠が分かったのです。
毎日の運動や、栄養バランスのとれた食事など健康的な生活を心がけたことで冷えが改善し、妊娠しやすい体づくりにつながったと感じています。病院での治療とあわせて、体質改善に取り組むことが私には大切だったのではないかと思います。
著者:須藤育実
2歳の娘を育児中。不妊治療後妊娠するも、切迫流産・早産のため長期安静・入院を経験。産後は、数えきれないほど乳腺炎となり助産院に通う。DIY・お菓子作りが趣味。転勤族で、現在は地方暮らし。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。