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ママから質問の多い「母乳の悩み」について保育士が答えます!

この記事では、保育士の中田馨さんが母乳育児ついてお話ししています。おっぱいを与えるペースが分からない、片方のおっぱいで寝てしまったら?夜中の授乳はいつまで続くの?仕事を初めて母乳の出が悪くなっていても続けた方がいい?卒乳させたいけどどうすればいい?という5つの質問について答えてくれました。

母乳育児

 

こんにちは、保育士の中田馨です。母乳育児についての不安や疑問は保育所でもよくある質問のテーマです。今日は、そんな母乳に関してママが気になることにお答えします。

 

【Q1】おっぱいを与えるペースが分からない

赤ちゃんが生まれてからしばらくは、赤ちゃんが欲しそうにしているときが与えどきです。特に生後2カ月ごろまでは、1日8回以上を目安に与えてほしいので、赤ちゃんがよく寝ていても起こして飲ませてあげましょう。この時期は、1日の回数が多いことは気にしなくても大丈夫です。

 

【Q2】片方のおっぱいで寝てしまったら?

片方のおっぱいを飲んで赤ちゃんが寝てしまった場合は、どうすればいいでしょう? 寝てしまったら無理して起こさず寝ることを優先してあげましょう。そして、次のおっぱいのときは飲んでないほうのおっぱいから飲ませます。次のおっぱいまでに張ってしまうときは、軽く搾乳しましょう。

 

【Q3】夜中の授乳はいつまで続くの?

夜中の授乳はとても大変です。私も0歳児の子育てで何が大変だったかと聞かれたら、夜中の授乳と答えます。夜中の授乳に関しても、赤ちゃんそれぞれで個人差があります。基本的には赤ちゃんが欲しがる間は飲ませてあげてください。

 

私の子は夜中の授乳が長く続いた子でしたので、いつもフラフラになりながら授乳していたことを思い出します。ママも大変だと思いますが、添い寝で授乳するなど、ママが楽に授乳できる方法を考えてみてくださいね。

 

【Q4】仕事を始めて母乳の出が悪くなっていても続けた方がいい?

もし、母乳を続けたいとママが思っているのなら続けても良いのではないかと思います。私の場合、生後1カ月で仕事復帰しましたが、なるべく出る間は母乳をと思ってミルクと混合にしながら生後6カ月まで飲ませました。後半はほとんど母乳が出なかったので、ほぼスキンシップのための授乳でした。母乳は親子の絆のひとつですし、続けられる間は続けてほしいなと思います。

 

【Q5】卒乳させたいけどどうすればいい?

卒乳するには、ママの意思の強さが必要になる場合が多いのではないかと思います。「卒乳の方法」ということで昔からよくある方法として知られているのが、「おっぱいにカラシを塗る」「おっぱいに怖い絵を描く」などです。あまりおすすめではありませんが、実際に私の姉もカラシを塗ったと言っていました。私の場合は自然に飲まなくなりましたが、赤ちゃんによって性格が違いますから方法はいろいろだと思います。

 

卒乳で何が大変かというと、赤ちゃんがおっぱいを欲しがって泣くときに、どれだけママが「もうおっぱいはおしまい」という意思を貫けるか、ということだと思います。 ある日突然「おっぱいやめる」という卒乳もありますし、徐々に回数を減らしていく卒乳もあります。卒乳に関しては「絶対こうしなさい」というルールはありません。ママと赤ちゃんの気持ちで進めるといいのではないかなと思います。

 

 

母乳の悩みはいろいろあると思います。子どもが成人するまでの20年間の子育ての中で、授乳する期間はほんの少しの特別な時間。こんなに肌と肌を合わせることは、この先あまりありませんので、この時期のこの瞬間のしあわせを感じてほしいなと思います。

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    この記事の著者
    著者プロファイル

    保育士中田馨
    一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長

    0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!

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