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介護が必要なくなると知り「彼女と暮らすから出てけ!」離婚を迫る夫→私の強い味方が最高のお仕置き♡

私は、半年前から義実家で義父と同居を始めました。私たち夫婦と3人の息子との6人家族です。家族仲良くにぎやかに暮らしていましたが、最近なんだか夫の様子がおかしいのです。急に帰りが遅くなり、今までなかった休日出勤も増加。これは、絶対に……。

 

ある日、私は深刻そうな顔をした義父から、少し厚めの茶封筒を渡されました。中には、終の住み家関係のパンフレットが。義父は自分の行き先を探していたのです。

 

義父は、1人になってから見てほしい、夫には見せるな、内緒だと言って、自室に戻っていきました。茶封筒の中には、終の住み家のパンフレット以外にもたくさんの書類が入っていたのです。

 

義父の言いつけ通り、1人で中身を確認した私。衝撃的なものがたくさん入っており、絶句しました……。

 

 

実の父親を厄介者扱いする夫

その夜、私は早速夫に話をしました。義父の施設入所を打診したところ、急に目を輝かせた夫。ようやく厄介者が出ていくと喜んだのです。そして、ちょうどいい機会だと言って、夫は離婚を切り出してきました。

 

これからは自分がこの家の主だとえらそうにして、新しく妻として若い女性を迎えるから子どもたちを連れて出ていけと言い出したのです。義父がいるうちは介護要員である私と別れられなかったが、義父が出ていくのならもう私は必要ないと。ヘラヘラ笑いながら話す夫にあきれた私ですが、心の中はいたって冷静でした。

 

こんなにも私が落ち着いていられたのは、義父のおかげ。なんとあの茶封筒の中には、夫の不倫調査の結果と数々の証拠が同封されており、私は事前にいろいろと知ることができていました。不倫の証拠を突きつけられて驚いた夫ですが、すぐに開き直って、私たちをまた追い出しにかかりました。不倫相手が妊娠しているそうで、早く私と別れたいのです。

 

私は慰謝料と子どもたち3人分の養育費を請求し、夫は承諾。義父は以前、会社を経営していたので、蓄えも豊富にあります。施設の支払いに乗じて、夫は義父の蓄えから慰謝料や養育費を支払おうと画策している様子。人ごとのように夫は余裕の表情を見せていました。

 

私は3人の子どもたちを連れて、実家へ身を寄せることにしました。快く受け入れ、引っ越しの手伝いまでしてくれた両親と兄。子どもたちもこの結果を予想していたようで、すんなりと離婚に同意してくれました。

 

唯一の気がかりは、義父のこと。こんな状況の中、義父1人を置いて行かなくてはなりません。実家に戻ることを告げると、義父は安心した顔を見せました。自分のことよりも私たちのことを心配してくれていたのです。

 

何度も頭を下げる義父に、私は申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。悪いのは、全部夫なのに……。これからの義父のことを心配すると、ケタケタ笑って自分は大丈夫だと言っていました。そして、とっておきの作戦を教えてくれたのです。

 

 

私に代わって義父がお仕置き

いよいよ、私たちの引っ越しの日。荷物を運び出している最中、夫は不倫相手を家に連れてきて、家の中を案内し始めました。私をオバサン扱いして、心をえぐるようなひどいことを言う彼女。

 

作業も終わり、家を出ようとしたとき、夫がバカにしたような笑みを浮かべながら「おいおい」と、話しかけてきました。義父を忘れるな、一緒に連れていけと言うのです。

 

義父は夫の親。施設の入所に付き添うのは夫の役目です。そんな私たちのやり取りを、リビングでテレビを見ながら聞いていた義父は突然、「施設には入らない」と言い出しました。驚く夫と不倫相手。

 

すると夫は、義父が施設に入らないのなら、私が面倒を見ろと言い出しました。なぜ離婚する私が、義父の面倒を……。面倒を見るのは、夫と不倫相手に決まっています。

 

不倫相手は発狂し、「じじいの面倒なんて絶対に無理」と、夫に猛抗議しています。夫は義父に「施設に入れ」と言いますが、義父はこの家で暮らすと言い張ります。勝手を言うなと怒る夫ですが、「ここは私の家だ。勝手を言っているのはお前だ」と正論を浴びせた義父。

 

夫は何も言い返せなくなり、今度は不倫相手に義父の面倒を見てほしいと相談しますが、もちろん断られました。夫から、義父が施設に入所するので面倒なこともないし、義父のお金で遊んで暮らせると言われていた不倫相手。彼女は「嘘つき!」と泣きながら、キレていました……。

 

騒然とした展開に呆然としていた私に義父が「ここはいいから、早く子どもたちと出ていきなさい」と言ってくれたので、義父のやさしさに甘えて私たちは家を出ました。

 

 

家族も仕事も失った元夫

義父は、自分の財産を息子に狙われていると、前々から勘づいていたようです。遺言をきちんと残し、弁護士さんにもう預けていると言っていました。そして、「今まで本当にありがとう」と、義父からあたたかい言葉をかけていただき、涙が出そうでした。

 

あれから1カ月。私たちの生活は、少しずつ落ち着いてきました。そんなある日、元夫から突然連絡が入りました。戻ってきてほしいと、泣きついてきたのです。結局、不倫相手とは破局し、義父は食事の内容からお風呂の温度まで、さまざまなワガママを言って夫を困らせているそうで……。

 

私は、そんな元夫の話を聞いて、義父が私の代わりに元夫に罰を与えてくれているように感じて、改めて義父に感謝しました。

 

義父は元夫の会社にも出向き、不倫を暴露。会社に居づらくなった夫は退職したそうです。そして無職になった元夫に、金銭面の援助も一切しなかったため、住み込みの働き口を探し、家を出ていったそうです。

 

その後、義父は家を売却。こっそり申し込んでいた終の住み家に入所しました。私たちはたまに顔を出して、義父と楽しい時間を過ごしています。離婚はしましたが、息子たちの祖父であることは変わらないので、義父とのご縁を大切にしながら、子どもたちと新たな日々を歩んでいきたいです。

 

◇ ◇ ◇

 

パートナーには恵まれませんでしたが、義理の家族には恵まれて良かったです。子どもたちのためにも、義父のためにも、今の平和な関係を長く続けてほしいですね。元夫には、出て行った先でひとりで苦しい生活を送ることで、今までの行ないをしっかり反省して、改心していつか義父に親孝行してほしいですね。

 

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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