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「あなたたちだけなんてずるい!」子守りを頼むと義母の怒りが炸裂!温泉旅行がまさかの事態に

35歳で結婚を機に夫の地元に移り住み、36歳、38歳のときに出産して2人の兄弟を育てていた私。ちょうど40歳になった結婚5周年の記念日、夫婦水入らずで温泉旅行に行くことに。ところが、息子たちを預けるはずだった実母の都合が悪くなり、子どもを預かってもらえなくなりました。急きょ、義母に子守りを依頼することにしたのですが、義母の逆鱗(げきりん)に触れてしまい……。

 

結婚5周年記念の温泉旅行

結婚を機に夫の地元に引っ越しし、4歳と2歳の兄弟を育てていた私。結婚5周年の記念日、夫が「子育てに仕事に家事、よく頑張ってくれてるから」と言って、名湯で知られる人気高級旅館を予約してくれました。

 

私が「とてもうれしいけど息子たちが騒いじゃうかも……。ファミリー向けのホテルのほうがいいんじゃない?」と話すと、夫は「それじゃあリフレッシュにならないだろう」と一蹴。「子どもたちはどうするの?」と聞くと、「実は君の実家のお母さんに頼んであるんだ」とひと言。夫は1泊2日の旅行の間、子どもたちの面倒を私の実家の母に頼んでくれていたのです。

 

私の実家へは息子たちを連れてよく遊びに行っており、息子たちだけでお泊りしたこともあったため心配はなさそう。「いろいろ考えてくれてありがとう」と感謝を伝え、私は久しぶりの旅行をとても楽しみにしていました。

 

ところが旅行の1週間前、実家の母から、祖母が骨折して入院してしまったと電話を受けました。そして手術に付き添いが必要なため、旅行の予定日に子どもを預かるのが難しい、と。私は「わかった。子どもたちのことは気にしないで。今度お見舞いに行くね」と電話を切りました。

 

義母に子どもたちを預けようとしたらまさかの事態に

夫にいきさつを話し、私は「タイミングが悪かったね。今回はキャンセルしようか」と提案しました。しかし、夫は少し悩んだ末「でも、せっかくの機会だよ。うちの実家に子どもを預けてみるのはどう?」と言います。私は一瞬ちゅうちょしてしまいました。義実家はわが家から車で10分の場所にありますが、義母は自己中心的な性格で、結婚当初から夫婦生活に介入することが多かったため、少し距離を取るようにしてきたからです。

 

しかし、夫と子どもたちで義実家へたびたび遊びに行っては面倒を見てもらっており、孫好きの義母なので、案外すんなりと子守りを引き受けてくれるかもしれない、と考えました。今回だけお願いしてみようか、という結論になり、早速夫が義母に電話をかけ、旅行の間子守りをしてもらえないか頼むことに。

 

ところが、電話の最中夫の顔色が徐々に青くなり、私に電話を替わって、とジェスチャーで伝えてきます。私が電話に出ると義母は「子どもを置いてあなたたちだけで旅行するなんてずるいじゃないの! 温泉旅行は親孝行のために、子どもが親を連れてくものでしょう!」と怒鳴ってきたのです。私があぜんとしていると、義母は「そんなことのために子守りはしないわ! 親も連れて行きなさい!」と言い放ちました。私は何も言えないまま、夫に電話を渡しました。

 

 

途方に暮れた私たちの決断とは

夫は怒る義母をなだめ、ひとまず電話を切りました。そしてすぐに義父に電話をかけてみたところ、義母が激怒した原因が判明したのです。義母はちょうど友人が娘夫婦と温泉旅行に行った話を聞かされたばかり。そこでどんなに娘夫婦が親孝行かを自慢されたそうです。

 

夫は「なんだか悪いな」と言いましたが、私は自己中心的な義母に嫌気がしました。その程度のことで怒鳴られていたら、こちらもたまりません。私はもう何もかも嫌になり「ねえ、もう温泉旅行はお義母さんに差し上げようよ」と提案。夫は驚いた様子でしたが、怒り狂った母を鎮めるにはそれしかない、と考えたようです。「本当にごめん。すぐに埋め合わせするから」と言い、近所の義実家まで出かけていきました。

 

1時間ほどして夫は帰宅。義母は「あんたたちだけで行くんでしょう? 私の気持ちも知らないで」とプリプリしていたそうですが、夫がこれまで親孝行をしていなかったことを後悔している様子を見せると、怒りが収まり最後には行く気になったようです。私はもはや、旅行なんてどうでもいい、という投げやりな気分に。しかし、夫が何度も私に謝りながら「俺たちは家族旅行をしよう」と、私も子どもも喜ぶ旅行を計画してくれたので、気分を持ち直すことができました。

 

まとめ

義母は悪い人ではないのですが、思い込みが激しく、一度決めたら引き下がらない強い性格の持ち主。今回は私たちが旅行直前に子守りを頼んだことも逆鱗に触れた理由だったようです。この事件以降、義母を刺激しないよう、礼儀を守りながら、積極的には関わらないよう心がけて過ごしています。合わない相手とは距離を保つことが大切と学びました。また、

 

義母と私との間で折り合いをつけてくれ、旅行の仕切り直しも企画してくれたやさしい夫に感謝の念が湧きました。20年ほど経過した今となっては、夫婦の仲を強めてくれた懐かしい思い出です。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者:高石 ゆうこ/50代主婦。長年教育業界で働く、22歳、20歳の兄弟の母。家族関係や日常の出来事を体験談として執筆。趣味はガーデニングで、バラの剪定にこだわりあり。

イラスト/おみき

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年2月)

 

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