
あれ? これってまさか…
ウキウキしながら迎えた食事の当日、待ち合わせ場所に行くとそこは個人経営のブティック。待ち合わせの場所だけしか確認していなかった私は、「カフェスペースもあるのかな」と思い中に入ると、スラッとした50代くらいの女性が迎えてくれました。
すると、Aさんがその店の人を、紹介してくれたのですが「経営者で、美人で、生き生きしてて理想の女性」とべた褒めし始めたのです。私はそこでようやく「勧誘だ!」と気がついたのですが、時すでに遅く……。
2人のマシンガントークに割り込むタイミングも作れず、いつの間にか「理想の体型になれる下着がある」という話に。
「興味がない、お金がない」と私が断っても、「自分にご褒美を作らないとダメになる。支払いはローンにすれば未来の自分と頑張れる」と、まさにああ言えばこう言う状態が2時間続くことに。
私、脱いだらすごいんです!
2人の強い押しに根負けして、私は補整下着の試着をすることになってしまいました。断る言い訳を考えていたのですが……もともとの体形に加えて、産後太りが戻らず、さらにふくよかになっていた私。なんとそのお店に置いてある補整下着は、全部入りませんでした。
一緒に紹介された飲むだけで痩せるというサプリも「授乳中なのでかかりつけ医に相談する」と言うと、それ以上は何も言ってきません。結局、最初に出されたオーガニックの紅茶とケーキに手を付けることもなく、気まずい空気の中で、何も買わないまま無事帰宅することができました。
まさか自分の体形が窮地を救ってくれたとは……。思いもよらない大変な体験となりました。その後、Aさんにメッセージで誘われても何かと理由をつけて断っていると、いつの間にかメッセージはブロックされていました。あとで知ったのですが、他に勧誘した方と消費者トラブルになったことがきっかけでAさんは退職したそうです。
著者:秋本かなこ/30代女性。2019年生まれと2021年生まれの兄弟のママ。元気な兄弟とパワフルな毎日を過ごしている。
作画:キヨ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年3月)