それは、義母のアポなし訪問です。義母は連絡なく突然家を訪れ、ドアを叩きながら「開けるのが遅いわよ!」と大声で叱責します。夫が何度も注意をしてくれていますが、一向に改善されません。
義母のアポなし訪問にうんざり
義母は「孫に会いに来たのよ」と言いながら、勝手に家に上がり込みます。私が「これから出かける予定があるので、またの機会に……」と伝えても、「じゃあそれまでゆっくりして帰るわ」と言って毎回長時間居座ります。
そして「お茶とお茶菓子、早くしてよ。気がきかないわねぇ~」と嫌味を言うのです。私は内心怒りながらも、なんとか良好な関係を続けようと、懸命に笑顔を保ちました。
義母が帰ったあと、ようやく私たちは家を出ることができましたが、あたりは真っ暗。私たちの予定も考えず、配慮もない言動に、うんざりしていました。
入学祝いの食事会でまさかの一言
娘の小学校入学を前に、義両親はお祝いとして食事会を企画してくれました。場所は地元の高級レストランで、すでに予約済とのこと。私たちは娘のために参加することにしました。
レストランに到着すると、義両親はすでに席に着いていました。しかし、私たちが席に着こうとしたとき、店員が困った表情で「えっと、ご予約の人数は5名様ですが……」と言いました。
義母が笑いながら「あ〜、そういえば忘れてたわ。あなたの席はないのよね。家族の分しか予約してないから」と私を見て言ったのです。
すると娘がすぐさま立ち上がり、「ママ、帰ろう!」「私のお祝いって聞いて嬉しかったのに、ママに意地悪するなんて。おばあちゃんはいつもママに意地悪ばっかりでずっときらいだったけど、やっぱり大きらい! 帰るね!」と言いました。義両親は言葉を失い、その場は静まり返りました。
義両親とのその後
娘の言葉が重くのしかかり、義母はしばらく沈黙していましたが、やがて涙ぐみながら話し始めました。「ごめんなさい、本当にごめんなさい。あなたたちが羨ましかったのね。私、間違っていたわ」と。義父も一緒に謝罪してくれました。
夫が義両親を諭し、今後は一定の距離を置くこと、義母はアポなし訪問をやめることを約束してくれました。私たちは店を出て、3人で別のレストランに入りお祝いをすることにしました。
義母との関わりが最低限になったことで、ようやく心に平穏が戻ってきました。娘には嫌な思いをさせてしまったことを申し訳なく思っていますが、義母の嫌がらせにしっかり反論できる強い子に育ったことを誇らしく思った一件でした。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。