友人の図々しさに疲弊…
Bの家に着くと、赤ちゃんを囲み久しぶりに会えたBとの会話が弾みます。夜はホテルを予約していた私とA。しかしAは「家が狭いって聞いてたけど、リビングでいいから泊まらせてよ!」と言い出してびっくり。「赤ちゃんがいるんだから遠慮しよう!? もうホテルもおさえてるし」と言うと、「じゃあB! クレンジングと化粧水のサンプルない? 忘れたんだ!」と言い出します。Aは昔から、人の家に泊まるときに化粧品を何もかも借りる図々しさがありました。BはそんなAと幼馴染でよく理解していて、「そう言われると思って、残しておいたよ!」とありったけの化粧品サンプルをAに渡しました。
翌日はA親子と私の3人でテーマパークへ。A親子は大興奮! したいことがいっぱいの様子で、私も一緒にめいっぱい楽しんでいました。しかしおなかもすいてきたころ、「お昼ごはんどうする?」と私が尋ねると、「それより、あっちで親子の写真撮って!」と話をそらされました。そう、Aはテーマパークの食事にお金を出すのを渋っていたのです。私はおなかがすいて我慢できなかったので、「じゃあ、私はランチ休憩してくるから!」と伝えます。するとAは「私たちは、朝のバイキングでいっぱい食べたしランチはパス!」と言い、なんとカバンの中からホテルのバイキングで取ってきたであろうパンを出し、親子で食べた始めたのです。私は、驚きと恥ずかしさで言葉を失いその場を離れました。
ランチを済ませて戻ると、疲れ始めたAの息子が眠そうな様子。Aはベビーカーを持っておらず、しぶしぶAが息子を抱っこすると、すぐに眠ってしまいました。それでもなおまだ遊ぼうとするAは、私に「30分交代で抱っこしよう!」とまさかの提案してきたのです。
「いい加減にしよう? 私はともかく、小さい息子くんまで振り回して、ひどいと思うよ?」と疲れた私はひと言。Aは子どもの寝顔を改めて見てやっと気づいたようで、「私、自分のことばっかりになっちゃってた……。ごめんね」と言い、なんとか帰路につきました。
昔からの友人で言いたいことを言える仲ですが、このときはさすがに行き過ぎた図々しさに疲弊してしまいました。Aには「親しき中にも礼儀あり」ということを頭の片隅に置いてほしいと話しましたが、しばらくAとの旅行は避けようと思いました。私も人に図々しと思われないよう、Aを反面教師にして気をつけようと思った出来事です。
著者:川中あいこ/40代・ライター。マイペースな3歳の息子と、おてんばな1歳の娘を育てるママ。夫は帰宅時間が遅く平日ほぼワンオペ。転勤族で、日本中のおいしい物が食べたい。老後はどこに住むか想像するのが好き。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年2月)
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