今、目配せしたよね!?
Aちゃんママとリビングにいると、子ども部屋で遊んでいたBくんが来ました。Bくんの手には、息子のおもちゃが。するとBくんは「ぼく、これ欲しい!」と言い出したのです。Bくんが持っているのは車のおもちゃです。突然のことに驚きましたが、その声を聞いた息子も部屋から出てきて「それ欲しいの? いいよ! もう使わないからあげる!」とプレゼント。「Bくんも喜んでいるし、息子があげてもいいと思えるなら」と感じて私も許すと「いいの? ありがとう!」とAちゃんママはニコニコうれしそうにし、Bくんは大喜びで帰りました。
しかし、次に家に来たときも息子のおもちゃを欲しがり、さすがの息子も困り顔。私が一番困っていたのは、Aちゃんママが何も言わずにニコニコと笑顔で見守っているだけだったことです。しまいには、おもちゃをもらえないとBくんが泣き出してしまいました。どうしようかと悩みながらも、Aちゃんママもさすがに何か言ってくれるのではと目を向けたそのとき、衝撃の光景を目にしたのです。
なんと、泣いているBくんに、Aちゃんママは「あっちのおもちゃは?」と言わんばかりに顎をくいっとしながら目配せ。Bくんは、はっと泣きやみママが示したおもちゃを手に再度欲しがりました。止めるどころか、別のおもちゃを欲しがるよう指示していたAちゃんママの行動にあ然とした私は、思わず「今、目配せしたよね?」と言いました。するとAちゃんママは「えへ。ばれちゃった?」と冗談ぽく笑い「うちさ、女の子ばっかりで男の子のおもちゃが少なくて。この前おもちゃもらえたから、またもらえそうだよね! って子どもと話してたんだよね」と言ってきたのです! あまりに身勝手な言動と、おもちゃ目当てで遊びに来ていたことにショックを受けた私。価値観が違うしもう付き合えないと思った私は、「おもちゃをあげるために呼んだつもりはないし、息子が大事にしている物だからあげる気もないよ。そんな風に考えてたって言われたら、もう今後はお付き合いできない。悪いんだけど帰ってもらえる?」と淡々と伝えました。しまった! と思ったのかAちゃんママは「そ、そんなつもりないよー!」と青ざめて言い訳をしてきますが、もう私は聞く気になれず……。Aちゃんたちには帰ってもらい、その後家に呼ぶことも、一緒にどこかへ遊びに行くこともなくなりました。
息子とAちゃんは、幼稚園では変わらず一緒に遊んでいるようです。子どもは後先考えず、「欲しい」や「したい」など口に出してしまうこともありますが、状況に応じてきちんと止められる親でいようと改めて感じた出来事でした。
著者:立川りか/30代・ライター。6歳の男の子を育てるママ。息子の好きを全力で応援するため日々奮闘中。虫が大の苦手だが、息子の虫取りに付き合ってきたおかげで少しだけ耐性がついてきた。食後のデザートや週末の晩酌がご褒美。
作画:ひのっしー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年2月)
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