1人目を出産した後、3歳差の姉弟を想定した家族計画を立てていました。しかし、なかなか授からず、妊娠希望から2年経ったのを機に不妊治療を受けることに……。
産婦人科の検査で病名判明!?
1人目を出産後、子育てと仕事に追われ、自分の体調に気をつかうことは皆無でした。生理周期が100日を超えていたり、不正出血が続いたりすることもしばしば。それでも特に病院へ行くことはしませんでした。長女が2歳になり、そろそろ2人目をと考えていたのですが、2年経っても妊娠できず、ついに産婦人科へ行くことにしました。検査を受けると、“高プロラクチン血症”という聞きなれない病名を診断されたのです。
高プロラクチン血症って何?
私はプロラクチンというホルモンが正常よりも多く分泌されていたため、不正出血や月経不順が続いていたそうです。先生から「母乳が出ることもある」と言われ、ハッとしました。卒乳から4年半も経っていたのに、確かに微量ながらも母乳が出ていたのです。出産経験者はみんなそうだと思っていたのが、実は違っていたのでした。病院からプロラクチンの濃度を下げる薬と、排卵誘発剤を処方してもらい、治療を開始しました。
毎月やってくる生理にガッカリ……
まずはタイミング療法からということで、排卵誘発剤を飲みながら、先生の指示通りにチャレンジ! しかし、卵子がうまく育ってくれず、失敗ばかり。はやる気持ちで、フライング検査を何回もしました。しかし、判定窓はいつも真っ白。決まって数日後に生理がやってきました。
タイミング療法を続けること1年―。徐々に病院へ通うことがつらくなり、通院をやめてしいました。それでも2人目を諦められず、自分で排卵検査薬を買ってチャレンジをしてみることに。そしてついに2人目を授かることができたのです。約1年間、高プロラクチン血症への薬物治療を続けた結果だと思っています。
自分が“高プロラクチン血症”という病気になっているなんて、夢にも思っていませんでした。病院で診断を受けてビックリ。不妊治療は抵抗があったのですが、勇気を出して病院に行ってよかったと思っています。でなければ、ずっと治療もできず、赤ちゃんも授かれないままでした。
著者:木村なち
三児の母。現在4人目を妊娠中。パニック障害を抱えながらの妊娠・出産・育児の経験に基づき、体験談を中心に執筆している。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。