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「親戚にはお寿司、あなたはカップ麺ね♡」息子の入学祝いの食事会であからさまな義母→静かにキレた嫁が反撃した結果

結婚・出産しても働き続けている私のことが気に入らない義母。何かにつけて私につらく当たってきます。そんな義母は保育園に息子を預けることにも反対していましたが、息子が私立小学校に合格した途端、手のひらを返してきたのです……。

「保育園に預けるなんて子どもがかわいそう」「母親なのに仕事ばかりで、どうせ家事も手抜きしてるんでしょ」と、共働きの私を嫌う義母。今年のお正月に義実家に帰省した際も、みんなの前には豪華なおせち、私の前にはお餅だけ。あからさまな嫌がらせを受けているのに、夫は何もしてくれませんでした。

 

そんな夫にうんざりしていた矢先、息子が小学校受験に合格。すると、義母は「孫をお祝いしたい」「今週末実家に来い」と言い出して……?

 

 

義母の執拗な誘い

夫から「今週末義実家に行こう」と言われた私は、過去の義母の仕打ちを思い出し、断固拒否。夫は夫で「少しの嫁いびりくらい、どこの家庭でもあることだろ」と言って譲りません。

 

「あなたが見て見ぬ振りをするから、お義母さんの行動はエスカレートしてるの」「せめてこの間のお正月のこと謝ってもらわないと……私は平気で嫌がらせするような人のところに子どもを連れて行きたくない!」と言って、私はこの話を半ば強引に終わらせました。

 

しかし、義母がこれで納得するはずがありません。夫から状況を聞いたらしい義母は、「ふざけんじゃないわよ!せっかく祝ってあげようとしてるのに断るなんて……!」「なんて生意気な嫁なの!?」と喧嘩腰で電話してきたのです。

 

「息子を保育園に入れたときには『子どもを捨てる母親』『こんな母親に育てられる孫がかわいそう』ってさんざん言ってましたよね?」「なのに息子が小学校に合格したら急に手のひらを返して……『あの保育園に入れて大正解、私の言うとおりだったでしょ』とか、ご近所でさんざん自慢してるんですって?」

 

息子が合格をつかみとれたのは、息子自身が努力していたからです。決して義母のおかげなんかではありません。

 

「う、うるさいわね!そんな過去のことはどうでもいいじゃない!」「私は今週末の入学祝いの話をしてるのよ!」「もう寿命残りわずかの高齢者に意地悪して楽しい!?孫の晴れ姿を見られないなんて……私がかわいそうだと思わないの!?」

 

分が悪いと感じたのか、義母は泣き落とし作戦に。しかし、そんなものは私には通用しません。

 

「私の友だちの嫁たちはみんな実家に来てくれてるわよ!?毎週末顔出してくれるってところも多いのに……!」と言う義母に、「そのお嫁さんがうらやましいです。きっと素敵なお姑さんに恵まれたんでしょうね」と淡々と返した私。

 

しかし、「もう親戚のみなさんにだって声かけてるんだから、週末は絶対にうちに来なさい!」と言われて私はびっくり。まさかそんな大きな集まりにするなんて思ってもみなかったのです。

 

「当たり前でしょう!合格したんだもの、みんなに盛大に自慢したいじゃない」と義母。義母はうちの息子をお祝いしたいのではなく、ただ単に自慢したいだけなのです。

 

相変わらず行きたくない気持ちのほうが強い私。しかし巻き込んでしまっている親戚の方々に対しては申し訳ない気持ちがありました。「そういうことなら行くしかないですね」と渋々ながら言いました。

 

「それじゃ、早速週末の準備をしないと!」「腕をふるってご馳走を用意するから当日は楽しみにしてなさい!」と言う義母。親戚たちに「できた祖母・姑」と思われたいのでしょう。私は「どうか今回は私にもおいしいご馳走を分けてくださいね」と言いました。

 

 

義母の嫌がらせで始まった食事会

義実家での入学祝い当日――。

 

私は親戚よりも少し早めに到着しました。義母は「準備があるから台所には入らないで」と言いながら私を席に案内し、奥のほう、みんなから見えにくい位置にあるテーブルをあてがいました。


テーブルにはお寿司や天ぷら、煮物がずらりと並んでいたのに、私の前にはカップ麺がひとつだけ、ぽつんと置かれていたのです。「親戚が来る前に気づかれずに食べ終わればいい」とでも思ったのでしょうか。世間体を何より気にする義母が、こんなあからさまな嫌がらせをするなんて……私は言葉を失いました。

 

夫に目を向けると、夫はすぐさま目をそらしました。そして、「カップ麺だっておいしいじゃん。文句言うなよ」と言って、自分はほかの豪華な食事に手をつけようとしていたのです。

 

頭に血が上った私は義実家を飛び出しました。すると、すぐに義母から連絡がきました。

 

「あなたは共働きを理由に家事をおろそかにする手抜き主婦だから、その生活レベルに合わせた食事を用意してあげたのよ」「うちじゃカップ麺なんて食べないから、あなたのために私がわざわざ用意してあげたのよ?」と義母。

 

「どれだけ私に失礼なことをしているか、わかっていますか?」「こんな侮辱、これ以上耐えられません……」と怒りを押しころしながら言うと、義母は満足気でした。私が悔しがる姿が見られてうれしいのでしょう。

 

「お寿司は親戚用、あなたはカップ麺よw」

「孫の入学祝いを盛大に祝いましょうね」

「私は帰ります!息子のお祝いはお義母さんにお任せしますね」

「だって……」

 

 

 

「なによ?」と驚く義母に、「今日が息子に会える最後の日ですから」と告げた私。そして「大勢で食事をしようという場で、私1人だけカップ麺……そんな嫌がらせをする人から学ぶこともないし、私は帰ります。息子にとっては悪影響でしかないので、今日を最後に、今後一切会わせません」と淡々と続けた私。

 

「は?だから、嫌がらせじゃないってば!あなたの生活レベルに合わせてあげただけ!」と義母。「じゃあ、みなさんに聞いておきますね」と言うと、義母は「な、なにをするつもりなの!?」と慌て出しました。

 

「今日はたくさんの親戚の方々が息子のために集まってくれるんですよね!だから、カップ麺とご馳走の並んだ写真をみなさんに送っておきました」「『お義母さんはそれぞれの生活レベルに合わせて、みなさんにご馳走を、共働きの私にはカップ麺を用意してくれました』『私は所用のため帰りますが、息子のお祝いに来てくださったみなさんには感謝しています』ってメッセージをつけて!」

 

「なんてことしてくれたの!?」と義母。実は、本日来る親戚の面々もほとんどが共働きなのです。「共働きの方にはぜひカップ麺を出してあげてくださいね」と言うと、義母は「え、えっと……それは……」と言葉に詰まっていました。

 

 

浅はかな義母とことなかれ主義の夫の末路

2時間後――。

 

「どうしてくれるのよ!せっかくご馳走を準備していたのに、私だけ締め出されたのよ!」とまたも義母から電話がかかってきました。義母は、周囲からの評価に敏感で、自分がどう思われるかに執着する人です。だからこそ、「よくできた祖母・姑」を演じることに必死だったのかもしれません。義母の姉に「孫の入学祝いでこんな真似して!この恥知らず!」「母親が働いていて何が悪い!彼女がお前に迷惑をかけたのか!?」「お前みたいな人間と血のつながりがあると思うと恥ずかしい、もう親戚の集まりには一切顔を出すな!」と怒鳴られて追い出されたそうです。

 

もちろん、その義母の姉も共働き。激務の医者でありながら、3人のお子さんを育てた方です。そんな姉から言われて、さすがの義母もぐうの音も出なかったのでしょう。

 

「全部あんたのせいよ!わざわざ写真なんか送って!」と私のせいにして、八つ当たりを始めた義母。親戚のみなさんに怒られて逆ギレして……反省の色なんて一切見えませんでした。

 

「あらためてかたく決意しました、今後一生、息子には会わせません」「毎回毎回、理不尽な嫌がらせを続ける人からは離れたほうが身のためですから」

 

「そ、そんな……!かわいい孫にもう会えないなんて、そんなの絶対嫌よ!」「心から謝るから、それだけはやめて!」とようやく謝罪してきた義母。しかし、さんざん言われてきた言葉をなかったことにはできません。私は絶対に義母を許すつもりはありませんでした。

 

その後――。

 

 

義母との絶縁と同時に、私は夫との離婚も決意していました。面倒ごとに巻き込まれたくなくて、私だけを犠牲にしてきた夫。今後そんな人と一緒に暮らしてはいけません。

 

「離婚だけはしたくない。考え直してくれ」と夫がごねたので、私たちの離婚にはかなりの時間がかかりました。しかし、敏腕の弁護士さんががんばってくれたので、こちらの希望通りに事を進めることができました。

 

今、私はシングルマザーとして息子と2人で暮らしています。ときどき元義母や元夫からはご機嫌取りのようなプレゼントが届きますが、開封することなくそのまま返送しています。心やさしい息子がそのまま真っ直ぐ育ってくれるように、できるだけ家族の時間を確保しようと思っています。毎日笑顔で登校する息子の姿を見て、私は間違っていなかったと実感しています。

 

【取材時期:2025年2月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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