最近残業が多く、定時を過ぎてもなかなか帰ってこなかった夫。今日も帰りは遅いのだろうと思っていました。
しかし、待てど暮らせど、夫は帰ってきません。そして、リビングにはなぜか私のものではないピアスが落ちていたのです!
夜中になり、ようやく夫からメッセージの返信があったのですが……?
突然の出張キャンセル
「出張延期って本当なのか!?」「今、どこにいるの!?まさかもう帰ってきてる!?」となぜか慌てている夫。そんな夫の様子を不自然に感じた私は「どうしてそんなこと聞くの?」と聞きました。
すると、夫は「い、いや……その……急な変更だったから心配で、ちゃんと帰ってこれたか気になってさ!」とこれまた言い訳口調。不審に思った私は、「二転三転して申し訳ないんだけど、社長さんが思ったより早く回復されたから予定通り出張になったよ」と夫に嘘をつくことにしました。
「今ちょうど出張先のホテルに着いたところなの!」「ところであなたは今どこにいるの?」と聞くと、「え?い、家だけど?」と夫。「そっか、ゆっくり寝てね。私もホテルで休むとするね。おやすみ」と私は返信しました。
もちろん、私が今いるのはわが家。夫はいません。これは何かあるな、とにらんだ私は、夫の部屋を探ることにしました。
暴かれた夫の裏切り
1週間後――。
「東京出張お疲れ!何時の新幹線で帰ってくる?」
「駅に迎えに行くから。毎日お前が家にいなくてさみしかったよ」
「私、ずっと家にいたけど?」
「え!?」
驚く夫に、私は種明かしすることに。
「出張が延期になって帰ってきたら、あなたがいないんだもの」「なのに、メッセージでは『家にいる』って嘘をつくし、家には見知らぬ女性もののピアスが落ちているし……」「だから私も予定通り出張になったって嘘をついたのよ」
私は出張のフリをして、1週間たっぷり家の中を徹底的に調べ上げたのです。すると、浮気の証拠が出るわ出るわ……。相手は夫の会社の後輩。どうやら夫はその浮気相手を連れて、箱根に旅行に行っていたようです。
「う、嘘だろ……そんなところまで調べられてるのかよ……」「でもこれは違うんだ、彼女は遊びだから!俺が好きなのはお前だけだから!」
遊びで会社の後輩に手を出すなんて……夫のことが、さらに気持ち悪く思えてしまいました。
「離婚手続きや慰謝料請求については、もう弁護士さんに相談してあるから」「今後はそちらを通して連絡するね」「荷物も運び出したし、私は実家に帰ります」
それからも夫からのメッセージは続々と届いていましたが、私は通知をオフに。交渉のときに使えるかもしれないと思い、ブロックはしませんでした。そのくらい、夫への愛は冷めきっていたのです。
その後――。
事情を知った義両親は激怒。私のサポートを買って出てくれたこともあり、意外とスムーズに離婚は成立しました。元夫からも、その浮気相手からも一括で慰謝料を取れたのでこれ以上大事にする気はありませんでした。
しかし、元夫の浮気相手は「奥さんと別れたなら私と結婚して!」と会社でまさかの大号泣。あっという間に社内に不倫の事実が広まり、元夫も浮気相手も別の地方支社に異動となったそうです。話をしてくれた元義両親も、これには呆れ果てていました。二度と実家の敷居をまたがせないそうです。
私は今回のことを機に、東京本社への異動希望を出しました。長く暮らした土地を離れることに不安はありますが、新しい生活にわくわくしています。
【取材時期:2024年12月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。