帰省が台無し? 家族全員ダウン…
連休に義実家に帰省したときのことです。遠方に住んでいる義両親は年に数回しか子どもたちに会えないので、その日を待ち望んでいました。しかし、帰省翌日から夫が発熱。世間ではインフルエンザが流行っており、私は嫌な予感がしていました。念のため隔離を考えましたが、都心部でマンション暮らしの義実家に隔離できる部屋などありません。
そこで、義実家から車で40分ほどの私の実家に、息子と娘を連れて移動を決めます。しかしその矢先、私も体調に違和感が……。そうこうしていると息子が発熱。移動は諦め、義実家で療養することに。そこからが悲劇の始まりでした。なんと、私と1歳の娘も発熱し、家族全員がダウンしてしまったのです。幸い義両親は無事でしたが、孫の熱に過剰反応した義父が暴走し始めます。
連休中で病院はどこも休診。しかし、義父が受診は絶対必要と言い、私も幼い子ども2人が心配だったため休日当番医を探し子どもを連れて向かいました。しかしそこは患者であふれかえり、ぐったりした子どもを長い時間待たせてまで受診するべきかと悩むほど。結局、全員インフルエンザと診断され、病院を出るころには到着から半日以上が経っていました。
帰宅後、義父は20分おきに子どもたちの検温を義母に命令し、熱が下がっていないと知ると、「そもそもウイルスに感染するなんて親の不注意だ」と私たちを責め立てます。息子も娘も、熱はあるもののよく眠り水分がとれていたので、「経過を見るしかない」と義母や私たちは何度も義父に伝えます。しかし義父は「薬があってない!」「熱が下がらないのはおかしい!」「もう1回診てもらえ!」と繰り返し、そっとしておいてくれません。義父はその後も耳をかさず、深夜になってから「孫の薬を変えてもらう!」と義母だけを連れて夜間診療に向かうも、子どももおらず昼間の先生もいないので門前払いされる始末。寝ている子どもを起こし、無理やり食事させろと言ってきた場面もありました。
そんな日が3日続き、ついに義母が怒り出したのです。「あなたは口ばっかりで、病院に連れて行くのも、熱を測るのも、嫌がる子どもに薬を飲ませるのも、全部、私と息子夫婦! いい加減黙ってて!」そんな様子を見ていた3歳の息子が「じいじ、きらい! ばあばにあやまって!」と痛烈なひと言。指示を出すばかりで看病を手伝おうとしなかった義父でしたが、「息子くん、ごめん!」と謝り、義母へも「ごめんな……。これはどうやったら熱が測れるんだ?」と謝っていて、改心した様子。その後、みんなが回復するまで看病してくれました。
義父の言動は心配ゆえのことだと理解はできますが、周りに命令だけして話を聞こうとしない姿勢はどうかと思ってしまいました。子どもはよく見ていて、いろいろなことを理解しているのだと思います。私たち大人の言葉は響かないことが多いですが、子どもからの痛烈なひと言は、義父を改心させる力があるのだと実感。これをきっかけに、変わっていってくれたらいいなと思った出来事です。
著者:川中あいこ/40代・ライター。マイペースな3歳の息子と、おてんばな1歳の娘を育てるママ。夫は帰宅時間が遅く平日ほぼワンオペ。転勤族で、日本中のおいしい物が食べたい。老後はどこに住むか想像するのが好き。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年2月)
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