アレルギー持ちの長男
長男は1歳のころ、犬に触り蕁麻疹が出たことがあります。アレルギー検査の結果、犬アレルギーがあることがわかりました。
また、犬の他にも猫や食べ物のアレルギーも判明。そのため、長男は動物と触れ合わないように育て、日頃からアレルゲンに注意し、何かあったときのために薬を持ち歩くようにしています。
長男を夫へ任せてお出かけ
ある日、私が出かけるため、夫に長男の世話を任せたときのことです。私は外出前に念のため、長男にアレルギー反応が出た場合の対処法を夫と再確認し、夫に気を付けるように伝えてから出かけました。
夫はいつも長男のお世話をしているし、普段出かけるときも動物との触れ合いに注意しながら過ごしているので、私はそこまで心配していませんでした。
しかしその後、夫から衝撃的な写真が送られてきたのです……。
まさかのふれあい動物園に
写真に写っていたのはなんと、犬を抱いている長男の姿! 私は一瞬で激怒しました。
ありえないことに、夫は長男を連れて、犬猫のふれあい動物園に行っていたのです。夫が結婚前から動物好きなのは知っていましたが、まさかアレルギー持ちの長男を連れて行くとは……信じられませんでした。
すぐに夫に電話をして「アレルギーがあるから動物と触れ合わせないでと言ったよね!? アレルギー反応が出たら怖いから、今すぐ家に帰って」と伝え撤退させたのです。
私も帰宅し、夫には「今回のような行動は、最悪の場合、命に関わることがある」と伝え、二度としないことを夫に約束させました。
夫の言い分は、私がいると絶対に連れていけないから、長男と2人のときに決行したとのこと。少しくらいの触れあいなら、何も起こらないだろうという安易な考えをしていたようです。
幸い、動物と触れ合ってしまったものの長男の体に異変はありませんでした。このときは何も起こらなかったけれど、心底ヒヤッとさせられました。
「ちょっとくらい」でも命に危険が及ぶ恐れがあるのがアレルギーです。私は夫にアレルギーの危険性を理解してもらうため、夫と共にかかりつけの小児科で医師から指導を受けました。その後は同じことを繰り返していません。
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動物アレルギーは、アレルゲン(動物のフケ・毛・唾液など)に触れることで、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状が出るほか、重症化すると喘息やアナフィラキシーを引き起こすこともあります。
子どもは症状を訴えるのが難しく、一見すると平気そうであっても、急に症状が現れることがあるため特に注意が必要です。
初めて動物と接する際は、短時間から様子を見て、少しでも異変があれば早めに医療機関を受診しましょう。心配な場合は、医師に相談のうえアレルギー検査をおこなうことも有効です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:鶴川 こだま/20代女性。2017年・2019年生まれの長男と2020年・2023年生まれの娘を育てる4児の母。やんちゃな長男と甘えん坊な娘たちに翻弄されながら、にぎやかな毎日を送っている。
イラスト:ちゃこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年3月)